ハリウッドザコシショウ、狂気の「芸」が生まれた背景と10年続けた動画投稿

10年間続けてきたYouTubeへの動画投稿

―ドキュメンタルのシーズン5と7の2回に参加されていましたけど、その2回では何か自分の中で違いはありましたか?


ザコシ:シーズン5の時は、今までやってきたことをやればよかったんですけど、シーズン7は1年後だったのでなかなかしんどかったです。逆に星の数ほどボケがあるから何をやればいいかなと悩んでしまって(笑)。実は僕YouTubeに頭のおかしい動画を10年くらいアップし続けているんですよ。その日々の鍛錬がよかったのかなって思いますね。YouTubeに上げている動画も、10年前と今じゃ力量がえらい違うんですけど。10年前はただネタをやるだけで、人と絡むってことにそんなに重きを置いてなかった。自分のペースでうまいことやれればいいかなって思っていたんです。そんなとき、たまたま持っていたデジカメに3分くらいの動画を撮れるシステムがあったから、Amebaのブログの中に毎日3分の動画を撮ってアップし始めたんです。『あらびき団』に出ていない時期は時間もあったから、空いた時間に動画でひたすらやりたいことをやっていました。











―日々の映像の蓄積があって、それを如何に武器にしていくかということが勝利に結びついたと。今でこそYouTuberってたくさんいますけど、10年前から動画をコツコツ投稿してたのは、他の芸人さんと比べてもかなり早いですよね。

ザコシ:早いでしょうね。僕が1番じゃないですかね。



―日々の動画を作る上で影響を受けていたものはあるんでしょうか?

ザコシ:それは、松本人志さんの『一人ごっつ』ですね。30分の中に、大喜利もあり、1人コントもあり、絵のコントもあり、企画もあり、5、6個コーナーがある。すごくいい構成だなと思ったんです。あれも松本さんがやりたいことだけをやっている番組だったから、自分も好きなことだけを詰め込もうと思って。

―昨今のYouTuberって再生数を稼ぐことが念頭にあると思うんですけど、ザコシさん的にはそこらへんどう思われているんでしょうか?

ザコシ:全くそういう考えはないです(笑)。自分がやりたいことをやるための捌け口としてやっているし、ぶっちゃけ見てくれなくてもいいと思っている。コメント欄で文句を言われることもあるんですけど、自分のやりたいことをやっているだけだし、無料で観れるわけじゃないですか? 観てくださいとも言ってないのに、文句だけ言うんじゃねぇよって感じですよね(笑)。なので、お金を稼ぐための動画っていうことでは全くないです。直接僕宛に商品の宣伝依頼のオファーとか来ても全シカトですね。

Rolling Stone Japan 編集部

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