FEMMが明かす、マネキンから人間へのバージョンアップの真相

ーそこは、キャリアを重ねていく上でのご自分たちの心境の変化もあったんですか。

RiRi:私たちはもともと、マネキンにも気持ちや感情があるよということを伝えるために活動を始めたんですけど、人間の気持ちをこちらがわかることによって、もっと近づけると思っていたんです。こちらのことばかりをわかってね、ということではなくて、歩み寄って行きたいと思っていて。マネキンである私たちがもっと人間に近づくことによって、マネキンと人間の架け橋的な存在になりたいんです。そこがずっと目指しているところですね。表現に関しても、もっと自由に動けた方が気持ちも伝わりやすいし、自分たちのもともと感じていた感情をもっと前に出せたらどんなに良いかなって。それを今まではやりたくてもスキルがなくてできなかったので、もどかしい部分もあったんですけど、今も完全体じゃないにせよ、少しはもっと伝えられるようになったと思います。

ースキルが上がった実感ってどんなところにありますか。

LuLa:まだこの状況でライブをできないので、ライブパフォーマンスとしてはまだまだこれからかなと思っていますけど、作詞作曲のチームに参加して、自分たちはこういうものを歌ってみたい、ということをより強く伝えられるようになったところですね。

ーシングル、EP発売の前に10月16日に「Chewing Gum Cleaner」を配信リリースしていますよね。この曲はどんな意味合いでリリースされた曲なのでしょうか。

RiRi:この曲は、2年前に『DOLLHOUSE』というワンマンイベントをやった際に、会場で撮ったMVなので、じつは2年前からあった曲なんです。ずっと曲作りをしている中で、出すタイミングを考えて温めていて。今回の『404 Not Found』がどうしても出したいタイミングだったんです。「Chewing Gum Cleaner」に関しては「1.0」の時代に撮ったビデオと曲なので、ここからは「2.0」で出して行きたいということもあってタイミングは今しかないと思ってリリースしました。内容としては、元彼を掃除しちゃうみたいな恋愛の曲なんですけど、今の時代だからこそ、2020年の大掃除にFEMMが来てくれたとか、コロナをやっつけるとか、そういう風に捉えてくれたファンの方もいたようです。

Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE