FEMMが明かす、マネキンから人間へのバージョンアップの真相

ー一方の「Summer Dream feat. FEMM (S+ Ver.)_Duke of Harajuku」は9月10日にリリースされたDuke of Harajukuのアルバム『RAZZLE DAZZLE』収録曲の別バージョンですね。どんな成り立ちの曲ですか。

RiRi:「Summer Dream」はもともと、トラックだけがあった曲で。Duke of Harajukuと3人でスタジオに入ったときに、どんなテーマにするか話すところから始まって、夏の終わりの失恋っぽい歌でどうかなってアイディアを話し合いました。あとは、男性と女性で歌うので、男性の気持ちを歌うところ、女性の気持ちを歌うところ、それぞれの目線で歌ったらどうだろうということも話しながら、色々遊びながら作りました。

ーそうやって、トラックを聴きながらみんなで作るのってよくあることなんですか。

LuLa:FEMMに関しては、ほとんどないですが、すごく楽しかったです。「Summer Dream」は、ちょうど夏の終わりに作っていたので、最初は恋愛の曲で始まったんですけど、ちょっと切ない感じの曲になって。今思えば今年の夏は何もできなかった人もたくさんいると思うので、「夏が行っちゃったな」って捉えている人もいると思うんです。ただ、私たちのシングルに入るバージョンに関しては、それでも前向きな歌詞がさらに乗っていたりもするんです。過去を振り返るDuke of Harajukuのアルバムのバージョンと、それでも前に行こうという私たちのバージョンで違う色を出しているので、そこを楽しんでほしいです。

ーアートワークが退廃的でカッコイイですよね。これは一連のリリースでコンセプトを決めてやっているんですか。

RiRi:今、すごく大変な時代ということもあって、『404 Not Found』に入っている曲は、とくにダークでエッヂなものを選んでいるんですけど、こういう時代だからこそ、私たち自身が聴きたいのがこういう曲で。ただただ前向きな曲じゃなくて、浸れるものだったり、歌詞の中ではすごく強い女性像がいるというのが押したかった部分なんです。アートワークに関してもその世界感を大事にしています。ちょっと皮肉っぽい感じでもあるんですよ。世界の終わりっぽい、そのあとの近未来感というのもあるんですけど、すべてが終わってしまった後って寂しいけどここからまた作っていくということにもなるし、退廃的な中にも希望があるイメージです。



ー色々なメッセージが隠されてそうなアートワークですよね(笑)

LuLa:そうですね(笑)。是非それを読み取ってもらえたら。そういう楽しみ方もできると思います。

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