ハリウッドザコシショウが語る、自身の動画ネタを生み出す新たなラボと取り巻く環境

ー以前のインタビューではテレビの冠番組を持つのが目標と仰っていましたけど、そこに近づいてきてるんじゃないかなと思いますがどうですか?

本当ですか、ありがとうございます。でもなかなか実際は難しくて。冠番組になっちゃうと、自分でも制作側の気持ちがわかるんです。冠番組やろうかってなると、MCできる人、仕切れる人となるわけじゃないですか。僕にやらすとちょっと怖いと思うんですよね(笑)。制作側としても妥当な線を打ちたいんですよ。当たればでかいですけど、当たらなかったら自分の首がかかってるみたいな。そうすると僕に全霊をかけるっていうのは躊躇しちゃうのかもしれないですね。もちろんオファーがあれば全力でやりますけどね、企画会議とか全部僕入りますんで。



ー今すぐにでも始まりそうな感じですけど、なかなか難しいところもあるんですね。YouTubeがもう冠番組ってほどじゃないですけど、ご自身の表現が詰まってると思うんで。そういう意味では本当にあとどれだけ広がるかって感じですかね。尖った笑いをずっとやってて、ある意味カルト的な人気を集めている人がだんだん広がりを持つようになって、今までになかったような仕事が来るようになって。そういうのって芸人的には売れるっていうのはもちろんいいと思うんですけど、だんだん牙が抜かれるような感覚はあるんですか?

牙は抜かれないようにしないといけないなっていうのは思うんです。ウルフルズも電気グルーヴにしてもそうですけど、やっぱりメジャーになるっていうのはそういうことなのかなっていうのはちょっとあります。プロである以上やっちゃいけないこととか境界線がありますから。そこについて、面白くなくなったなとか思われるのは違うんですけどね。ルールがあった上でのギリギリを攻めるっていうのはずっとやっていきたいなと思ってますけど、そこはプロなんで。ルールの中のルール破りはなんぼでもやりますけど、一番最初のルールを破ると出入り禁止とかになっちゃうから(笑)。そこはプロの芸人である以上破っちゃいけないとこだと思うんですよね、やっぱり。番組の中で「お前絶対やるなよ!やるなよ!」っていうルールは破ってもいいルールですけど、打ち合わせ段階でディレクターと確認して、「これはやらないでください」って言われたら、そこはやらないです(笑)。

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