―「シェキララ」は疾走感のあるポップな曲ですけど、1曲目とだいぶMotoさんの歌い方が違う気がします。これは意識的に変えているんですか?
Moto:そうですね、少年っぽく変えて歌いました。「あそぼう!」みたいな少年っぽさを出せたらいいなって。
Lily:この曲は、10代とか20代の葛藤がメインになっていて。そういう時期は孤独と向き合う時間がすごく長くて、結構しんどい時間だったりするんですけど、「孤独すぎて楽しくなっちゃう」っていう感覚を楽曲として落とし込みたかったんです。なので、サウンド面でも海外のインディーズ・アーティストの雰囲気をリファレンスにして、それを前面に出そうと決めて作ってました。
―そのリファレンスは例えばどんなアーティスト?
Lily:ペール・ウェーヴスとかThe 1975とか、その辺のちょっとすさんだ感じがすごく好きなので。それを日本語でちゃんと昇華することを目指して作った曲です。
Maika:まさにコロナ禍で余計に1人でいることについて考える時期だったと思っていて。 “妙に明るい部屋 Lonely Night”とか“白い壁が騒ぐ”とかっていう表現は、この締め付けられた時期、家で壁とだけ向き合っている状況下だからこそ出てきた歌詞やサウンドだと感じています。
―どこか開き直ったような突き抜けた明るさが、80年代っぽい音色をしたドラムのフィルインにも感じられます。
Maika:そうですね。なるべくリバーブかけようとか言ってました(笑)。