Natural Lagが語る、ソロプロジェクトが「バンド」に変わった瞬間

―それだけのスケジュールをすべてエネルギッシュに対応していくのって普通に考えたら苦しいと思うんですけど……。

花村:苦しさはゼロです。

―凄い。

花村:めちゃくちゃ楽しいです。例えば、深夜に曲を作ったり、歌入れしたりすることも多いんですけど、僕は良い曲が出来るときがいちばんしあわせなんですよ。「キタコレ!」みたいなトラックが届くと「すぐに曲作ろう!」と思いますし、そういうときって数時間で集中してガッと作れたりして、その自分で録った音源を聴きながら移動したりするのも好きなんですよね。だから、究極のナルシストなんだと思います。自分で作った曲を聴きたくてしょうがない。永遠に聴いてますもん。その時間がいちばん至福のときで、どんな音楽を聴くよりも贅沢なんですよ。だから夜中に制作するのもまったく苦じゃないんです。

―ゆえに寝なくても楽しく活動できてしまうと。

花村:そうですね。あと、元々ショートスリーパーで、寝る時間を無駄だと思っちゃうタイプなんですよ。若いときからそうなんですけど、例えば、学校が休みの日でも朝5時とか6時ぐらいに起きて、8時には友達の家の鍵を開けておいてもらって、その友達やおばちゃんとかがまだ寝ていたとしても上がり込んで、勝手に友達のパソコンいじったり、ゲームしたりしていたんです(笑)。基本的にアクティヴなんですよ。やりたいことに忠実に生きている人。

―それが今に至っていると。

花村:なので、曲も自分で作りたいと思うようになったんだろうし、実際に今は作っているんですけど、でも僕はトラックだけはどう頑張っても作れないんですよ。だから良いトラックが届くと嬉しくてしょうがないんです。それでテンション上がっちゃってそのまま制作しちゃう。今回のミニアルバム『Natural Awake』もそれの連続で、1曲目の「Wake Up」なんてトラックの候補が6つぐらいあって、本当に全部好きで、めちゃくちゃ悩んだんですよ! 最終的には「自分たちがいちばんテンション上がりやすいだろうな、表現したいことがしやすいだろうな」と思うトラックを選んだんですけど。

Rolling Stone Japan 編集部

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