山崎まさよしが語る、DIYライフと「等身大の思い」を綴ったプライベートアルバム

以前からエレキギターのピックアップを「はんだ付け」するなど、楽器まわりのDIYはできる範囲でよくやっていたという山崎。音楽以外のことで、何か無心になれるものがあるのはストレス発散にもなっているそうだ。今年4月からは、YouTubeの自身のチャンネル上でDIYに特化した番組『クラフトパパ』を始めたが、彼が木材や工具と格闘しながら「ギターを弾くのにちょうどいい椅子」や「超多機能ティッシュボックス」などを作り上げていく様子は見ているだけでも楽しい。

「何かをイチから作り上げるとか、美味しそうなご飯をただ食べているとか、そういう企画とYouTubeは相性がいいんだなと思いました。その人の生活を覗き見るような気持ちになるんでしょうかね。あるいは一人で家にいても、誰かと一緒にいるような『安心感』が生まれるのかもしれない。それこそコロナ禍のステイホーム期間中に、こういう番組が見たくなるのはよく分かります」



コロナ期間中はDIYにも力が入り、ウッドガスストーブを作って子供たちと焼き芋作りを楽しんだという。

「やっぱりこのご時世キャンプに行ったり、アウトドアを楽しんだりするのも憚られるじゃないですか。何とか家で楽しめたらいいなという思いで作ってみたんです。家族のリクエストにも応えて色々作っていますよ。『ここに棚があったらいいな』と奥さんに言われたら、余った木材を使ってパパッと取り付けたりして。例えばアメリカ人って、なんでも自分で賄っちゃうんですよ。車のメンテもそうだし、壁紙を貼って色を塗るとか、ドアを付け替えるとかもそう。日本人で『ドアを付け替える』なんて発想の人はほとんどいないじゃないですか(笑)。まあ、そこまで本格的なDIYはやらないまでも、ちょっとしたキャビネットやサイドテーブルを作るくらいだったら、そんなに場所を取らずにできますよ」

ちなみに『STEREO 3』に収録された楽曲「斉藤さん」では、後先考えず何かに夢中になることの大切さ、つまりDIYへの熱い思いについて歌っているが、この「斉藤さん」とはひょっとして彼の友人でもある斉藤和義のことだろうか。

>>関連記事:斉藤和義が語る、年齢を重ねながら紡ぐ「音楽」とコロナ後の「希望」

「そのとおりです(笑)。せっちゃん(斉藤のあだ名)も、自分でギターを作ったりしてるじゃないですか。それで仮タイトルを『斉藤さん』にしていたんですけど、仕上げていくうちに馴染んできてしまったのでそのまま本タイトルにも使うことにしちゃいました。もちろん、せっちゃんには許可をとっていますよ」

Photo = Kentaro Kambe  Styling = Madoka Miyazaki  Hair and Make-up = Tetsuro Shima (juice)

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