ミッキー吉野本人と語る、アルバム『Keep On Kickin' It』



田家:OKAMOTO’Sのハマ・オカモトさんが衝撃を受けてハマった、ルイズルイス加部さんのベースすごいですね。

ミッキー:すごいんですよ。これをほぼ完コピでハマくんが演奏しているんですよね。よっぽど衝撃的だったんじゃないかなと。

田家:ミッキーさんはこの曲の後の4枚目の『愛する君に』から参加されるわけですけど、この「銀色のグラス」はどのようにご覧になっていたんですか?

ミッキー:僕が見ていたカップスは洋楽ばかりやっていて、オリジナルも英語でかっこいいバンドだったんです。デビューした途端にすごい曲やってるなと思って、この前に「いとしのジザベル」があるんですけど。

田家:鈴木邦彦さん。いい曲ですけどね(笑)。

ミッキー:今となれば、いい曲だなと思うのですが、当時は僕15~16歳じゃないですか、「えー!」って思って、ぶっ飛んじゃいましたね。なんでこんな曲やるんだと思って、それを平尾とかに言った覚えありますね。「なんでこんなんなっちゃうの?」って(笑)。

田家:で、入ることになったというのは?

ミッキー:それはブッチ、ケネス伊東ね。彼がハワイに徴兵で行くというのと、前からキーボードを入れたかったみたいですね。特にエディが入れたかったんじゃないかな。自分でオルガン買ったりして弾こうとしたり、デイブもピアノのレッスンをしていたり。結局ちょこちょこ一緒にセッションするようになって。僕はちょうど高校が嫌な時期で、そこでカップス入らないか? って言われたら、もう喜んじゃって、高校2年の1学期かな。

田家:そのときフラワークリエイションというバンドもやっていた。

ミッキー:米軍の関東のベースキャンプをずっと回っていて、かなり稼いでいたバンドで、レギュラーがいっぱいあるんです。

田家:学校でもあいつはバンドをやっているというのは有名だった。

ミッキー:そう。だから、月曜日は横須賀のEMクラブ、将校クラブ。木曜日はゼブラクラブとかのレギュラーで。金土はハイスクールのダンスに呼ばれたり、ほとんど学校行けなくなっちゃうじゃないですか、そんなことやったら(笑)。

Rolling Stone Japan 編集部

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