flumpool 山村隆太が語る、ラブソングを歌う意味

flumpool:左から小倉誠司 (Dr)、山村隆太 (Vo)、尼川元気 (Ba)、阪井一生 (Gt)

flumpoolのコンセプトアルバム 『A Spring Breath』がリリースされた。2021年12月に開催されたアコースティックライブからの流れを踏まえて、「春の息吹」をテーマに制作されたアコースティックアレンジのアルバムだ。

「花になれ」「証」「君に届け」「Hydrangea」「どんな未来にも愛はある」「two of us」というflumpoolの代名詞的な楽曲、ライブでファンからの人気の高い楽曲、さらに新曲5曲を加えた既発曲と新曲が融合したものに。歌を通じて、過去と現在を軽やかに行き来する山村隆太(Vo)に話を聞いた。

―前回はアミューズから独立するタイミングでインタビューをさせていただきましたが、そこから既に半年が経ちます。新しい環境での活動はどうですか?

コロナ禍が直撃してますね。ツアーが延期になったりしても、これまでは気持ちを押し通したところもあったんですけど、やっぱりそこで押し通せないというか。お客さんが来てくれないことなどをけっこうダイレクトに感じる辛いこと、歯がゆいことがすごく多いですね。これまではアミューズという枠の中にいたので、そこに対してあんまり考えずに、自分たちがやりたいことを言い放ったら、責任というのがある意味なかったので。今は全てにおいて自己責任のもとになりますから。もしライブで何かが起こったら自分たちで受け止めなきゃいけないし、お客さんをより守らなきゃいけない意識が強くなりましたね。結果メンバーも強くなってきたのはすごい感じます。責任の重さみたいなのは違いますね。

―音や歌に込める想いが、またさらに深くなったりもしましたか?

そうですね。前も責任がなかったわけではないですけど、その頃に比べるとライブ一本の重みや、歌えていることに対してのメンバーの想いは自然と変わってきましたね。

―コロナ禍での独立は想像以上に大変なのだと思いますが、10月に立ち上げたYouTubeチャンネル『ふらよん!』を見てると楽しそうですよ!

楽しいっすよ。バンドの関係性は、あの動画での感じが素のままなんですよね。このバンドを14年近くやってきて、今一番仲が良いし、お互いの役割とか、そういうものはすごく安定感がありますね。だからこそ独立っていう変化を遂げたと思うし、安定したからこそ不安定を目指していけたんだと思います。不安定も恐れずに踏み出せる時期だと思っているんですよ。だからこそ、このコロナが悔しいというか……今勝負かけられるのになって、歯がゆさみたいなのがあるんですけど、まぁ楽しむしかないなって思っています。

―コンセプトアルバム『A Spring Breath』がリリースになりましたね。これは「春の息吹」をコンセプトにしたアコースティックアレンジのアルバムですが、12月にやったビルボードライブでのアコースティックがベースになったのですか?

自分たち4人で独立して会社立ち上げるってタイミングで、一回原点に戻るじゃないですけど、路上ライブから始まってアコースティックギターを最初に取った時に戻ってみたいなっていうのがあったんです。それでアンプラグドのライブをしようとなってビルボードが決まっていって。じゃあ、このアレンジと共にアルバム一枚作ってもいいんじゃない?ってことに。で、出すならいつがいいだろう? 春だよなって、自然の流れで春のコンセプトアルバムという形になっていきました。

―新曲と過去の曲がほぼ交互に並ぶ構成ですが、古い曲のセレクションの基準はなんですか?

できるだけ古い曲を選びました。最近の曲をリアレンジしても、それはそれでちょっと……。このアルバムは変化のアルバムだと思っていて。自分たちが春という中でどう変化していくか……。春って、冬が終わって変化の季節じゃないですか。変化ってものに対して、自分たちが今すごく願っているところがあるし、社会全体がそうだと思うし。で、10年前の曲を今新たに歌って、10代、20代に書いた歌詞を、今それぞれ家族ができたり環境が変わったりした状態で、そして時代が変わったときに歌うからこそ、そこにある変化っていうものを打ち出せたらいいなと思ってたんです。それで、なるべく昔の曲を選びました。

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