edhiii boiが語る、ラップとの出会い、SKY-HIの導き、音楽への愛情

ソングライティングの醍醐味

―曲を作るとき、どこまで自分で組み立てているんですか?

edhiii boi:ベースとなるトラックはサブスクで拾ったもので、それを自分で加工というか、ドラムがもうちょっと欲しいと思ったら上から重ねたり、リフが欲しいと思ったら入れたり、みたいな感じでやって。その後に、フリースタイルでサビを何回も録って、一番気に入ったテイクに歌詞を入れて、そこからバースを書き始める、みたいな感じですね。

—その作業を進めるスピードがめちゃくちゃ速い?

edhiii boi:1曲15分くらいです。このあいだ、1日で12曲くらい作りました。

―え?

edhiii boi:でも、まったく浮かばない日も全然あるんですよ。ただただソファでパソコンをひざに置いて終わる日もあれば、バンバン作れる日もあるという感じですね。

―曲を作ることの何が特に楽しいと感じますか?

edhiii boi:ミックスをしてるときが一番楽しいですね。自分で録ったものに、足したいところは足したり、面白いエフェクトをかけたり、ということが「今やってるー!」って感じがします。その作業をしてるときが、やってて一番気持ちいいです。

—お話を聞いていると生粋のクリエイター気質であるなと感じます。「NO」に関しては、そもそもこれをデビュー曲にしようと思ったのはなぜでした?

edhiii boi:一般的に言えば、エモーショナルな歌を最初に出すと響くだろうし、オーディションから間も空いているので成長した姿を見せるのがいいんだろうけど、自分のスタイル的にそういうタイプではないから。もう、変わらず、日記のような歌詞でやりたいっていうのがありました。「ここの歌詞、修正したら?」って言われても「いや、変えたくないです」って言って、そのまま突き通しましたね。「NO」と同じような曲はもう作れないなって自分でも思ってるし、「NO」をデビュー曲にしてよかったなと思います。

—今回TAIKIさんを招いて「NO」のリミックスを出そうってなったのは、どういう理由だったんですか?

edhiii boi:TAIKIがこの曲を気に入ってずっと聴いてくれていて。「だったらもうここに入っちゃえよ」みたいな感じで、TAIKIバージョンのインストを作って「とりあえず歌詞書いて」って送って、勝手にレコーディングして、という流れでした。「また『NO』かよ」みたいに思われるのは嫌だなとかも正直あったんですけど、このリミックスがすごく気に入っちゃったので、このまま出したいなと思って。「Forever Friend」のMVの最後に、ちょっとだけ引っかかるようなポイントを作ったんですよ。最後にサラっとTAIKIだけ残してMVが終わるっていう。



―そこで匂わせがあったんですね(笑)。同じように「THE FIRST」のオーディションを受けて、今BMSGに所属して(TAIKIはトレーニー)、年齢も1つ違いであるTAIKIさんは、edhiii boiさんにとってどういう存在だと言えますか?

edhiii boi:いい意味で、敵ですね。別にライバル視するようなことはまったくないですけど、変に助けを求めることもしないし。音楽と触れてないときは普通に友達ですけど、音楽をしてるときはちゃんと別々というか、それぞれのスタイルとスタンスがあるのが大事かなと思います。デビューが決まったときにLINEでちゃんと言いました。「敵だね」「もう負けないよ」って(笑)。

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