BLACKPINK・JENNIEが語る、ひとり暮らしの決意とヒップホップの本質

ーー最近は、どういった“重大事”について考えますか?

このところ、どうやったら健康を維持できるかについて考えています。前回のワールドツアー(2020年)後に、精神的にも身体的にも調子を崩してしまいました。このことについては、ファンのみんなとあまり詳しく共有したくないんです。心配させたくないから、あまり詳しく訊かないでください。でも、デビューしてからの3年間はずっとノンストップで活動してきました。当時は、みんな20代前半の若者でしたから。でも、みんなの睡眠のサイクルが崩れはじめ、食生活も乱れました。自分自身を労ってあげられませんでした。そんな状態が3〜4年間続いて、そのままツアーに突入したんです。1年半の長いツアーです。その間、私には家と呼べるものがありませんでした。

何かに触れるたび、アレルギー反応が出るようになってしまったんです。免疫機能がまったく働いていないのに、ツアーを続けなければいけませんでした。ツアーが終わると、少しだけ家に帰る時間がありました。あの頃は、セルフケア方法を学ぶ時間がありませんでした。私は、かなりセンシティブな人間なんです。

エクササイズをしていると、ひとつひとつの筋肉が「こうすると痛いのは、どうしてだろう?」と訴えてくるのがわかります。最近は、カムバックと次のツアーに向けて準備しているので、「OK、これからの慌ただしい2年間に向けて、私はどういうふうに準備をすればいい?」と毎日自問しています。

ーー誰かに相談しなかったのですか?

したと思います。でも、それまでは“友人”の意味もわかっていませんでした。誰かの話を聞き、自分から語り、学びました。近くに家族がいてくれたことは、大きいな支えになりました。健康でいることは、とても大切だと思います。自分の弱点やアレルギー、体内に入れてはいけないものを知ることも。こうしたことを大事にして、勉強しています。そのおかげで前よりも丈夫になりました。この業界で働く多くの人とメンタルヘルスについて話し合いました。私の場合、身体の調子がいいとよりハッピーで健康的でいられます。瞑想やヨガ、ピラティスなどもします。信頼できるいい人たちが周りにいてくれます。もちろんペットも。

ーーいまは、ご家族と同居ですか?

はい、でも一時的なものです。余分な情報かもしれませんが、海外でひとり暮らしをしていて、その後は10年間(YGの)宿舎で生活していたので、あまり家族と一緒に暮らしたことがないんです。母とはとても仲良しで、姉妹のような関係です。数年前に、母ともっと一緒にいたいと思いました。(BLACKPINKが)宿舎を出た頃から同居しています。

ーーこれまでの生活からすると、大きな変化ですね。私は家族と同居なんて無理ですから、尊敬します。

でも、もうすぐ引っ越します! 母との生活は、十分満喫しました(笑)。母も「そろそろひとりで暮らしたら?」と言っています(笑)。一緒に過ごす時間が必要だったことは間違いありません。良い判断でした。でも、ひとり暮らしをする覚悟もできています。

ーーBLACKPINKのない未来を想像したことはありますか?

ありきたりな表現になってしまいますが、私の心のなかでBLACKPINKが終わることはないと思います。何をしていても、私は永遠にBLACKPINKです。みんな70歳になって別々の人生を送っていたとしても、BLACKPINKとしての自覚を持ちつづけると思います。私は、BLACKPINKに全力を注いでいます。私にとってBLACKPINKは、音楽活動をしている、していない以上の存在なんです。(メンバーは)家族の一員ですから。家族を否定することなんてできません。楽しい時もあれば、苦しい時もあるでしょう。みんな忙しくしていて、頻繁に顔を合わせることもあれば、そうでない時もあります。それでも、家族であることに変わりはありません。

Translated by Shoko Natori

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