ー今回が12回目の単独ライブになるわけですが、前回、なぜ1番パンクなネタになったんでしょう?
小峠:西村が言うには、コロナで一昨年単独公演が中止になったから、そのフラストレーション的なものが爆発したんじゃないかと。
西村:単独は毎年やっていたんですけど、去年は2年振りにやって。コロナのご時世もあって、溜まりに溜まったものが小峠のネタに現れたのかなと思いますね。最初に台本を見たとき、あー、小峠溜まってるなと思いました。吐き出してきたなと(笑)。
ーそれは特にどのネタから感じたんですか?
西村:やっぱりさっき言った、お墓と葬式のネタ2本ですね。あのネタに集約されているというか、願望とまではいかないですけども。
小峠:ねえよ!墓を壊したい願望なんて(笑)。
西村:願望とまでは行かないけど、深層心理のどこかにああいうネタが現れたのかなと僕は解釈していますね。
ー墓と葬式って、扱うには際どいテーマだと思うんですけど、西村さんのお話を聞いて、小峠さんは自分でも気づかないフラストレーションがあったと感じますか。
小峠:あったんでしょうね。別にそんなつもりはなかったんですけど、西村にそう言われると、まあまあまあ、そういうことなのかなとは思いましたけどね。
ーどういうきっかけで、墓地という着想が出てくるんですか?
小峠:あれは最初、西村が墓の上に座ってたらおもしろくない?ってところから始まった気がしますね。それで最後に墓を壊したらおもしろそうだなって。
ー西村さんは墓の上に乗っているとき、どんな心境なんですか?
西村:コントとは言え、どんな倫理観しているんだよ、って見られているのかなとは思いましたね。あと、墓の上に乗っているやつの顔って、どんな顔したらいいんだろうって。役作りが難しかったですね。
ーそうしたネタの根源には、破壊願望もあったりするんじゃないかなと思うんです。
小峠:破壊願望…… どうなんだろう。
西村:絶対好きだろ? ザ・クラッシュの『ロンドン・コーリング』のジャケットみたいな。
小峠:たしかに蹴ったりとかはよくしますからね。
西村:ミュージシャンがギターぶっ壊したらアガるでしょ?
小峠:それは、みんなテンション上がるでしょ。