バイきんぐが語る、パンクなお笑いと「キャバレー」のこと

ー2022年の単独公演のタイトルは、「キャバレー」です。前回までは、トランプをモチーフにしていましたが、今年はなぜ「キャバレー」にされたんでしょう。

小峠:大切なのは内容がおもしろいかどうかだから、単独ライブのタイトルなんか別になんでもいいと思っていて。1回目が「キング」か「エース」だっけ?

西村:「キング」ですね。「キング・オブ・コント」チャンピオンという意味の「キング」と、バイきんぐの「きんぐ」でタイトル「キング」でいいんじゃない?っていうのが始まりでしたね。

小峠:そこから、トランプでまとめたら楽だよなって。「クローバー」とか「ジョーカー」とか残ってるんですけど、いまいちダサいっすよね。あと、タイトルにこだわってないって言っていたのに、ジョーカーとかクローバーまでいくと逆にこだわっているんじゃないかと思って。最近、横浜の野毛によく飲みに行くんですけど、古い飲み屋さんやキャバレー的なものもあるんですよ。たぶんそこからインスピレーションが来たんじゃないかなと思います。

ーパッと思いついた?

小峠:それまでに、単車とかいろいろ案はありました。でも、単車ってさすがに俺すぎるよなって。車とかいろいろ考えたんですけど、そんな中で「キャバレー」になりましたね。なんちゃら日和みたいなのも考えたんですけど、散々「エース」とか適当に言ってたのに、ここに来て急に考えている感じのタイトルも恥ずかしいなって。いろいろ考えた挙げ句、「キャバレー」は主張もないし、いいなって。

ー西村さんは「キャバレー」ってタイトルを聞いたとき、どんなイメージを持たれました?

西村:僕はてっきり「ジョーカー」で行くものかと思っていたんです。それがダサいとか特に考えてなかったのでびっくりしました。今初めて聞きました、野毛で飲んでいるところから来ているって。

小峠:たぶん頭のどこかにあったんだと思う。でも、単独ライブのタイトル「ジョーカー」はやっぱりダサいよ。

ーちょっとかっこつけているように見えちゃいますよね。

小峠:そう!こだわりすぎ感が出るじゃない?

西村:出てるの?

小峠:出てる、出てる。「ロイヤルストレートフラッシュ」とかも一瞬よぎったけど。

西村:あ、「フルハウス」は?

小峠:「フルハウス」、ダサいな! もろトランプだし(笑)。

ー西村さんの公演に向けたコメントで、「キャバレーに行って、脱がしたてのハイヒールでシャンパンタワーを作って、2階からダイブしてえ」って仰ってらっしゃいますけど、馴染みのある場所なんですか?

西村:別に馴染みはないんですけど、シャンパンタワーがあったり、クラブみたいな感じの場所なのかなと思って。コメントを見たら、小峠が「西村と全く同じ事を思っていました」って書いていて。ずる!って。あと、俺のコメントでいいの!?と思いました(笑)。

小峠:ライブの意気込みって、難しいのよ。

Rolling Stone Japan 編集部

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