バイきんぐが語る、パンクなお笑いと「キャバレー」のこと

ー単独ライブは、バイきんぐのコアな部分を見せる大切な機会なのかなと思うんですけど、怖さはないですか? 笑いがダイレクトに目に見えて分かる場所じゃないですか。

西村:テレビの収録に向かう気持ちとは全然違いますね。ネタ番組とももちろん違いますし、僕らだけを見に来てくれるお客さんがいる。そういう意味では気合いが入ります。

小峠:スベるのは怖いっちゃ怖いですけど、ここ何年かはいいものができているなって感覚があるんです。前は全部1人で考えていたので、100%僕の脳みそのものでしかなかったんですけど、ここ4年ぐらいは作家さんと話し合いながら作るスタイルにしたので、ライブのクオリティは上がっていると思いますね。自分1人で考えている時は9本新ネタをするとしたらキッチリ9本作って出してましたけど、今は10、11本くらい作って2本削るみたいな贅沢な出し方をしていて。

ー自分のネタに他の人の意見が入ってくることに抵抗はなかったんですか?

小峠:それは全然ないですね。僕は設定からネタを作るので、こういう設定どうですか? って言われるのはすごくありがたくて。なるほど、それだったらこうだねって。1点目を提示してくれるというか。1点を打つのが難しかったから。3時間ぐらい1人で喫茶店に行って、ノートを広げて全然出ずに帰るってことがなくなりましたね。もちろんネタが完成しないってことは多々ありますけど、何も出なかったなってことはなくなりましたね。

ー今回の「キャバレー」はどういった公演になりそうでしょう?

小峠:今回は、僕らっぽいっちゃ僕らっぽいかもしれないですね。現時点で、1個だけやばいネタがあるぐらいですかね。

西村:めちゃくちゃ気になるな!

小峠:それ以外は、普通っちゃ普通かもしれないです。

ー西村さんも、いま初めて聞いた感じなんですね。

西村:1本やばいのがあるっていうのに、ちょっとゾクゾクしましたね(笑)。前回のやばいネタを1本に集約したのかな?って。他のネタに散らばさずにその1本にやばいエキスを濃く入れているのかあ(笑)。

小峠:そこまでじゃない(笑)! たぶんテレビとかでもできるやつだから。下ネタとか道徳のとか、そういうことではないから。

ー今回の公演は、どういう部分に注目してもらいたいですか?

小峠:今回は見やすさというか、分かりやすさの部分かもしれないですね。今のどういう意味だったんだろう?っていうのはないので。お笑いなので、小難しいことはもともとあまり好きじゃないというか。目の前で起こっていることが全てですし、伏線回収的なこともやらないですし、見たまんまを楽しんでほしいですね。

西村:難しいネタじゃないし、何も考えずに見て笑ってほしいですね。見に来てくれているお客さんに関しては、毎年言ってますけど、せめて最初の1本目のネタだけでも、「わー!」だとか「きゃー!」だとかウソでもいいからちょっと言って欲しいよね。

小峠:いやいや、いらない、いらない。過去に1回だけあったんだけど、それはそれでちょっと気持ち悪いから(笑)。見たまんまを楽しんでください。



<イベント情報>

バイきんぐ単独ライブ「キャバレー」

2022年8月26日(金)ヒューリックホール東京
時間:OPEN 18:00 / START 18:30
2022年8月27日(土)ヒューリックホール東京
時間:OPEN 16:30 / START 17:00

バイきんぐ単独ライブ初、8月27日(土)公演のみ、全国12都市映画館でのライブビューイング開催決定。以下アドレスにて詳細をご確認下さい。
https://eplus.jp/viking-cabaret_lv/


Rolling Stone Japan 編集部

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