吉田拓郎の音楽人生の締めくくり方、60代以降の楽曲とともに歩みを探る

小田さんは一番古い同じ時代を生きてきた友人。「雪さよなら」は1970年のアルバム『青春の詩』に入ってて、その後に猫がカバーしてヒットした曲ですね。小田さんがオフコースでデビューしたのも1970年なわけで、同じ時代をずっと生きてきて、お互いまだ認め合っていて、どこかで意識し合ってるようにも思える、そんな2人ですね。初回版の映像、ドキュメンタリーがついておりまして、小田さんがこの「雪さよなら」を拓郎さんと一緒にコーラスをやろうよって申し出ているシーンが入っておりました。小田さんが思い出作りだよ、という話をしてました。思い出作りのアルバムですね。最後に、最後なのかな、そのアルバムのタイトル曲をお聴きいただきます。



今回のアルバムのライナーノーツには、全曲についてのエピソードが書かれてるんですが、この「ah-面白かった」には、拓郎さんの奥様と、ご自分の母親に対しての思いが綴られておりました。「ケ・セ・ラ・セ・ラ」、そして「ah-面白かった」というのは、そういうお2人の会話の中で出てきた言葉だった。そんな話もありました。自分も、こういう「ah-面白かった」と音楽人生を終わりたい。そういうアウトロになりました。

Rolling Stone Japan 編集部

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