WurtSが語る、秘密のベールに包まれた「研究家×音楽家」の裏側

WurtS

WurtSとは何者か?――2021年1月に「分かってないよ」のサビをTikTokに投稿しバズを巻き起こし、現在総ストリーミング再生数は1億7000万回超え、さらには『CDショップ大賞2022』でOfficial髭男dismと並んで大賞を受賞し、11月に開催する初ワンマンツアーはZepp DiverCity公演含め全会場ソールドアウト。そんな輝かしい成果を前に、当の本人は「WurtS」についてどこか俯瞰して語る。

【写真を見る】WurtSのアーティスト写真

WurtSを生み出した現役大学生の彼は、ある種プロデューサーのような目線で「WurtS」というものをクリエイトしている。そして、彼がやろうとしていることは「WurtS」だけに終わらない。通常のアーティスト活動とはまったく異なる、彼の壮大な計画についてこのインタビューで明かしてくれた。「普通」からはみ出たことを始める人の発想は大抵の場合、最初は他人に理解されないもので、彼自身も自分の地図とコンパスを信じながら荒野を飄々と突き進んでいるように見える。



11月9日には、EMIとタッグを組みEP『MOONRAKER』をメジャーリリース。まずは彼が影響を受けているThe 1975のことから話に入って、彼の関心やクリエイティブの源泉を探ってみた。

―The 1975のニューアルバム『Being Funny in a Foreign Language』、WurtSさんはどう聴きました?

WurtS 個人的には、原点回帰もあるのかなと思ったりしました。もちろん楽曲も素晴らしいんですけど、やっぱり僕が一番好きなのは彼らの見せ方の部分で。サマーソニックでライブを観たときも、映画のワンシーンみたいに始まって、どんどん惹き込まれていく演出に勉強させていただきました。



―そもそもThe 1975に興味を持った理由は?

WurtS 小6か中1くらいのときに、MTVで流れていた「Heart Out」をチラっと見て。最初の印象としてはクールというか、イケイケなのかなみたいな(笑)、ちょっと苦手なタイプという意識があったんですけど、逆に苦手なものはどんどん好きになっていくというのが僕は結構あって。1stアルバム(『The 1975』)はクールなイメージがあったんですけど、2ndアルバム(『I like it when you sleep, for you are so beautiful yet so unaware of it』)では内面が見えるというか。「Love Me」とかを聴いて、外側を着飾ってたものを全部脱ぎ捨てた感じがしたことがすごく刺激的で、そこからどんどんハマるようになっていきました。

Tag:

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE