ベルウッド・レコード50周年記念、三浦光紀と振り返るはっぴいえんどとの出会い

自転車に乗って [ファンキーヴァージョン] / 高田渡

三浦:中川イサトさんと村上律ちゃんで、ギター教則本をもう1枚作ったんですよね。イサトさんが、「僕は小室さんのフォークソングの教則本でギターを始めた」って言ってたんで、じゃあもう1冊教則本を作ろうって。それでその中にこの曲を入れたんです。だから今から思えば、偶然にも『キャラメル・ママ』ですよね。

田家:細野さん、鈴木茂さん、林立夫さん。

三浦:コーラスは多分アッコちゃんでやってて。その後、このメンバーで大瀧さんの「あつさのせい」をやって、それでこのメンバーで『HOSONO HOUSE』にいくんですよね。松任谷さんが加わってね。

田家:この話は来週ですね。「自転車に乗って」は1971年同じ年に出た高田渡さんの1stアルバム『ごあいさつ』の中にも入っていまして。そういう意味では小室等さん、はっぴいえんどと高田渡さんが、前史1971年の柱になっていたということですね。高田渡さんは三浦さんがいきなり乗り込んでいって、「あなたのレコードを作りたいんです」というふうに言ったのは有名な話です。

三浦:自分が出してるレコードに関しては全部説得しに行っています。だからプロダクションの紹介とか会社から「やれ」とかって言われたやつは一切やってないんですよ。全部自分でアーティストに会いに行って口説いて、断られながらもやってきたっていう感じです。だからみんな僕にやってくださいって来た人じゃないんですよ。僕がやってくださいって言った人たちなんですよね。

田家:はっぴいえんどもやりたいと言ったら、もうURCが決まってたんですもんね。高田渡さんの最初の反応はどうだったのか、この曲の後にお聞きしようと思います。1970年10月に発売になったライブアルバム『自然と音楽の48時間 1970年フォークジャンボリー実況版』から高田渡さんの「ごあいさつ」です。

Rolling Stone Japan 編集部

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