日本の想い出、グラミー賞に向けて―日本盤にはボーナストラックとして、「MAMMAMIA」のアナログB面曲だった「TOUCH ME」が収められています。現時点ではこのデモ・バージョンしか存在しませんが、バンドにとってどういう位置付けの曲なんでしょう?ダミアーノ:この曲はある意味で僕らのクレイジーな面を象徴していて、どういうわけか、正式にレコーディングしてアルバムに収める機会に恵まれなかったんだよね。でも、あのデモ・バージョンが僕らは本当に気に入っていて、今となってはもはやデモじゃない。だからこのままの形にしておくことにしたんだよ。
―ライブでは、「Touch Me」とザ・フーの「My Generation」のマッシュアップがハイライトのひとつでした。ダミアーノ:「My Generation」は偉大なバンドの名曲だし、僕らがライブで引用するパートは特にアンセミックなんだよね。で、毎回ライブをやる時には大勢の人たちが僕らのために集まってくれて、たくさんのエネルギーや人生経験を分かち合ってくれる。だから彼らを観ていて、“ああ、この人たちこそが僕らのジェネレーションなんだな”って実感するんだよ。言ってみれば、僕らなりのライブ賛歌みたいな感じなのかな。
―ほかにも日本盤の初回限定盤には、昨年8月の東京・豊洲PIT公演のライブ音源も収録されています。あの初来日を振り返った時、どんなことが印象に残っていますか?トーマス:クレイジーな体験だったよ。ライブの時にも多くの人が来てくれたわけだけど、空港にまでたくさんのファンが迎えに来てくれたりして。まさか、あんなに熱いファンベースが日本で生まれていたなんて、思いもよらなかった! 何しろ僕らにとって初めて訪れる国だし、新しい場所だったから、本当にうれしかったな。それに、日本のオーディエンスはすごくロックンロールを愛してくれているなって感じたし、とにかく心から楽しんだよ。
昨年8月、東京・豊洲PIT公演のライブ写真(Photo by Yoshie Tominaga)―さて、2023年のマネスキンには、アルバム・リリースに続いて、グラミー賞授賞式という大イベントも控えています。特に楽しみにしていることはありますか?ダミアーノ:新人賞を獲ること! っていうか、何しろ初めてのグラミー賞だし、もしかしたらこれが最後かもしれないし(笑)、どんな状況なのか想像がつかないな。どういう風に振る舞っていいのかよく分からないけど、お利口にしているよ。
イーサン:うん、流れに身を任せて、その場を最大限に楽しむつもりだよ。
―2023年はどんな1年にしたいですか?ダミアーノ:アルバムの成功を願っているし、たくさんライブをやって、ポジティヴなエネルギーに満ちた年にしたいな。
トーマス:グッド・ヴァイブもね。
イーサン:あと、ロックンロールも!
―日本にも戻ってきてくれます?ダミアーノ:そう願ってるよ。
トーマス:もちろん。
イーサン:できるだけ早くそっちに行くよ!
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マネスキン
『RUSH!』
2023年1月20日リリース
再生・購入:
https://ManeskinJP.lnk.to/RushRS初回限定盤:2022年の来日時の模様を収めたスペシャルフォトブック、初来日公演(8月18日:豊洲PIT)のライブ盤CDを付属
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