BTSのJIMINが語る、ソロアルバム『FACE』制作秘話とメンバーの支え

BTSメンバーの支え、テヤンとの共演

―今回のアルバムの準備をする上で、他のメンバーからはどんなサポートがあったんでしょう? あるいは制作中、メンバーからはどんな影響を受けましたか?

JIMIN:実際のところ、僕はメンバーのおかげでこのアルバムの準備に取り掛かることができたんです。きっかけは、昨年ラスベガスで行った(『Permission to Dance on Stage』ツアーの)コンサートでした。あの時の僕は、(「Like Crazy」で)表現されている感情に苦しんでいました……みんなでお酒を飲みながら話していた時、「自分が上手くやれている自信がない。自分が何をしているのかもよく分からない」と言いました。でもメンバーは、そういう風に感じるのは全然普通だ、時には途方に暮れても構わない、と言ってくれました。「そういう気持ちを音楽で表現してみたらどう?」とも提案してくれました。

それでアメリカから韓国に帰国すると、すぐにプロデューサーと会って曲作りに取り掛かりました。このアルバムに取り掛かるきっかけを与えてくれたメンバーには、本当に感謝しています。この作品に対して皆さんがどうリアクションするのかわかりませんが、僕自身は完全に吹っ切れて、迷いから前に進むことができました。今はすっかり大丈夫です。メンバーには本当に感謝しています。

―ラスベガス公演の何が原因で、あなたにそうした気持ちを抱かせたんでしょう?

JIMIN:ご存じの通り、パンデミック期間中はファンの皆さんと会うことができませんでした。あの時僕は、自分を顧みる余裕や時間が足りないと感じていたんです。自分が何をしているのか、なぜここまで頑張っているのか、何のために頑張っているのか分からない状態(で過ごしていました)。毎日こうした考えや感情を抱いていました。でもラスベガス公演中にメンバーと話をする機会があって、みんなもこの時期に必死だということが分かりました。それまでは、おかしな考えや行動をしているのは自分だけだと思っていて、他のみんなは前と同じように頑張っていて、前と同じように平然としていて、実力を発揮していると思っていたんです。自分だけ浮いていると思っていたので、メンバーと話せたおかげで立ち直れました。

―話は変わりますが、「Vibe」でテヤンと共演した時はどんな気分でしたか?

JIMIN:僕にとっては至福のひとときでした。ご存じのように、小さいころから彼を目標にしてきましたから。彼に会うことができる、隣で彼が歌っているのを聴ける、間近で制作を見て、一緒にダンスをして、一緒にミュージックビデオを撮影してパフォーマンスする……それだけでものすごく嬉しかったです。



―SUGAのインタビューシリーズ『Suchwita』にテヤンが出演した時、あなたのことをものすごい努力家だと言っていました。これを聞いてどう思いますか?

JIMIN:「Vibe」の収録や練習では、ずっと彼と頻繁に連絡を取っていました。実際決して楽な曲ではないので、僕のパートの収録ではかなり時間を割きました。毎回収録の度に、「今日の収録パートです、聴いてもらえますか?」と彼に送り、翌日にはまた「細かい部分を直しました、今日のバージョンはどうでしょう?」と、新しく収録した部分を送っていました。おそらくそういうのを見ていたからああいう風に言ったんでしょうね。ポジティブにとらえてくれたんだと思います。

―ニューアルバムのリリースにむけて、どんな練習をしていたのか教えてもらえますか?

JIMIN:一緒に仕事をするプロデューサーには、いつも必ず「練習すれば答えが出る」と言っています。夜に仕事を終えた後、時間があったら、プロデューサーと一緒に歌の練習をします。ダンスの練習もします。そうやってできる限り、練習の時間を割くように努力しています。ひたすら延々と練習を繰り返すだけです。

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From Rolling Stone US.

Translated by Akiko Kato

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