w.o.d.が語る新しい挑戦と手応え、『BLEACH』から受けた影響


─w.o.d.と中野さんの対談も良かったですよ。中野さんがw.o.d.に対して「J-POPの延長ではないロックミュージックをやっているのは希少だと思うし、そこをがんばってほしい。ここまでソリッドな展開の楽曲をやっているバンド、本当にいないので」と言っていてね。

サイトウ:うん、発言の一言一言がめっちゃ嬉しかったですね。

Ken:こうやって半年を振り返ると、想像していなかったことが起きた期間だったよね。中野さんのこともそうだし、昔からよく行ってた「サマソニ」とかの大きなフェスに自分らが出れる日が来るとは思っていなかった。だけど自分たちのやってることは変わっていないから、時代が追いついてきた感じがするね。

サイトウ:うん、そうやね。

元良:ちょっと遅かったけどね(笑)。

Ken:それが嬉しかったのと、自分たちのやってきたことが間違っていなかったと思えましたね。4月から開催している自主企画『TOUCH THE PINK MOON』では、自分らで「会場をこんな感じにしたい」とか「DJを入れたい」とかアイデアを形にしていけたし、それが成功したのも嬉しかった。

サイトウ:いろんな人に手伝ってもらって、装飾をいっぱいしたりとかね。8ottoという大阪の大好きな先輩バンドを呼んで、最高のライブを観せてもらったし。

Ken:そういうカルチャーを自分らで作り上げつつ、やりたいことを実現できた楽しさもありました。何より、今回俺らの新曲「STARS」が『BLEACH 千年血戦篇-訣別譚-』のオープニングテーマを担当できたことも大きいし。

─『BLEACH 千年血戦篇』のPV第3弾を観ましたけど、アレは痺れましたね! 映像と音楽のハマり具合も最高で。



サイトウ:ほんまっすよね! 俺もめっちゃ上がりました。めちゃめちゃいいハマり方で、思わず大きい声が出たもんね。

元良:うんうん、出た!

─そもそも『BLEACH』は通っていました?

元良:原作ファンで、読み切りの頃から全部読んでました。

サイトウ:漫画も全部読んだし、アニメも観てましたね。子供の頃はテレビをつけたら当たり前のように『BLEACH』が流れている状態で、アニメの後で漫画を全巻読みましたね。

Ken:正直、自分は全く通ってこなかったんですよ。最近になってアニメを1話から見始めて、今は200話くらいまで。

サイトウ:それ、すごくない?

Ken:『BLEACH』に限らず、これまでアニメとか漫画に触れてこなかったんですけど、いい機会だなと思って見始めたら、やっぱりすごく面白くて。ロングヒットしているのには、それだけの理由があるんやな、と思い知りましたね。

サイトウ:ある日、ふと(Kenから)「『BLEACH』……おもろいわ」と言われて。「あ、よかった!」と思いましたね(笑)。

元良:それまで映像を観たと言ったら、映画かNetflixのドラマの話しかしなかったから、いきなり『BLEACH』の話が出てビックリしたよね。(Kenは)ジブリ映画すら、観てないんで。

Ken:出会うタイミングってあるじゃないですか(笑)。今『BLEACH』を吸収するタイミングが訪れて良かったですね。

Rolling Stone Japan 編集部

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