ジョージ・ハリスンを称える『コンサート・フォー・ジョージ』が不朽の名作になった理由

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いよいよ今週7月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかで公開される『コンサート・フォー・ジョージ』。本作の見どころを荒野政寿(シンコーミュージック)に解説してもらった。

2001年11月29日、肺がんと脳腫瘍のために58歳で他界したジョージ・ハリスン。彼の死から1年後の2002年11月29日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された一夜限りのジョージ追悼オールスター・コンサート『コンサート・フォー・ジョージ』の映像が、初めて日本で劇場公開される。



この日の模様はコンサート全編を収めたディスク1と、ドキュメンタリーとして編集されたディスク2、2枚組のDVDとして2003年に発売された。今回上映されるのは後者にジョージの妻オリヴィアと息子ダニーからのメッセージを追加した〈コンサート開催記念20周年バージョン〉だ。筆者もDVDを何度も見てハイライトはすべて記憶しているつもりだったが、スクリーンで細部まで見ていくとそれまで見落としていたポイントにいくつも気付いたし、大音量で浴びるリマスター音源の臨場感にも唸らされた。確かにこれはシアターで“体感”すべき種類の記録映像だ。

しばしば“クワイエット・ビートル”と形容されたジョージだが、実際は非常に社交的なミュージシャン。『コンサート・フォー・ジョージ』にもジョージより2歳上の“ビートルズ登場以前”から活躍していたスター、ジョー・ブラウン(1941年生)から、アヌーシュカ・シャンカール(1981年生)まで、世代の上下に拘らず幅広いジャンルのゲストが次々に登場、顔の広さを伝えてくれる。

 
 
 
 

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