miletが明かす『5am』で曝け出した「私の内側」、アジアでの熱狂的人気に思うこと

 
アジアでの熱狂的人気に思うこと

―話は変わりますが、最近はアジアでの人気がすごいことになっているみたいですね。3月に出演した香港のフェス・Clockenflapでも合唱の嵐だったみたいで。

milet:恐ろしく盛り上がりました(笑)。

—僕も数年前に行ったことがあるんですけど、一番大きなメインステージ(Harbourflap Stage)に出たんですよね。相当広かったような。

milet:そもそも海外のフェスに出演するのは初めてで、広いステージっていうのは聞いてたので「5列くらい入るといいな」と思っていたら、後ろのほうまでしっかり入っていて。しかも、ステージに立つ前からmiletコールが聞こえてくるので「何これ⁈」と思って。曲は日本語の歌詞でもなんでも大合唱で、信じられない気持ちでいっぱいでした。圧に押されましたね、香港の圧に。

―香港のお客さんってすごく歌うじゃないですか。

milet:歌いますね! バラードでもなんでも一緒に歌ってくれる。あれが快感になってしまうところがあって(笑)。それこそ日本だと「歌って!」っていうと物凄く歌ってくれるし、聴いてくれるところは聴いてくれる、そういうメリハリがあると思うんですよ。それは歌い手にとって、曲のなかに没入できる素晴らしい時間でもあって。上海やマカオもそうでしたけど、「俺もライブに参加するわ!」みたいなノリで飛びかかってきて、みんなでライブを作っていくような感じ。今までにはない体験でしたね。








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―7月にはマカオの「Tencent Music Entertainment Awards 2023」、上海の「bilibili world 2023」「bilibili macro link 2023」にも出演。そちらも盛況だったみたいですね。

milet:すごかったです! マカオも熱烈にウェルカムな感じをアピールしてくれたのが嬉しかったです。上海ではアニメ文化が前面に出たイベントで歌わせていただいて、日本の文化に向けられた愛の大きさを実感させられました。この国の文化が持つ影響力というのは、日本人が思っている以上にすごいものなんだなって。

―というと?

milet:たとえば、「Drown」はクールな曲で私も好きですけど、「ヴィンランド・サガ」のEDテーマということですごく盛り上がるんですよね。「Flare」も「王様ランキング」のED曲というのもあって大人気で。「鬼滅の刃」の曲も予想を遥かに上回る盛り上がりで、そういった曲たちが想像以上の盛り上がりを見せてびっくりしました。だから、ある意味楽しかったけど、これからは日本のアニメやドラマといった文化の一端を届ける立場として、責任感をもって歌っていかないといけないんだなって痛感させられる海外経験でした。


「bilibili world 2023」でのライブ写真(7月21日、上海国家会展中心)


「bilibili macro link 2023」でのライブ写真(7月22日、上海メルセデスベンツアリーナ)

―初の海外単独ライブとなる11月の台北公演は、販売開始2秒で完売したそうですね。そこから急遽決まった追加公演も即完売だったとか。

milet:びっくりしました。「11月までに売り切れたらいいな」と思っていたら……「2秒って何⁉️」っていう(笑)。こんなに待ってくれている人がいるんだなって思うと、もう今から楽しみで仕方なくて。日本での『5am』ホールツアーが終わったあとに行くんですけど、はじめましてということで自己紹介のつもりでライブをするつもりです。

―なんでそんなにアジアで人気があるんですか?

milet:私に聞かれても!(笑)。やっぱりアニメの力はすごいなって思いますね。ドラマも私が思っている以上に届いているみたいですし。海外でのライブを経験して感じたのは、日本語だけで歌うより英語も交えたほうが届き方も違うのかなって。コミュニケーションツールとしての英語もそうですけど、日本の方からしたら「何を歌ってるんだ?」と思われるパートも、ある意味で架け橋となっているように感じました。

―アジアでの勢いもますます加速していきそうですけど、現状ではどんな手応えを感じていますか?

milet:いろんな文化の力を借りつつですけど、曲を知ってもらえているっていうのは私も自信に繋がったので、これからも自分の曲といろんな人たちのパワーを背負って、海外でも歌っていけたらと思います。待ってくださっている方がたくさんいるのはSNSを通じて伝わっているし、挑戦することの緊張感と楽しさはなかなか味わえるものではないので。

ただ海外で歌うと、日本で応援してくれている人たちから「遠くに行っちゃって寂しい」っていう声も聞くんですけど、みんなのおかげで私の歌う場所が増えているんだよって知ってもらいたいですね。外の世界から日本に戻ってきた私はすごく成長していると思うし、その姿をこれからも見守ってほしい。みんなが育てたmiletと思ってもらえたらっていうのが第一にあります。

―最後に、9月から始まる全国ホールツアーはどんなものになりそうですか?

milet:『5am』を引っ提げてのツアーということで、「時間」にフォーカスした世界観を受け取ってもらいたいなって。「私はこういう想いでこの歌たちを作って、こういう時間を生きています」っていうのを表現したいんですけど、みんなも自分にとっての『5am』や各々の生きている時間へのビジョンを持ち寄ってくれたら嬉しいですね。それらを比較することで自分の世界観がもっと鮮明に見えてくると思うし。あとは、私の内側をかなり歌うライブになると思いますね。振れ幅があってテンション感も違うけど、このアルバムの曲たちはほぼ網羅する勢いで歌おうと思っているので、しっかり聴いてみんなのものにしてもらって、ツアーで会えたらなって思います。



milet
『5am』
発売中
再生・購入: https://milet.lnk.to/5am 


・初回生産限定盤A:CD+Blu-ray+ライブCD  ¥6,300(税込)


・初回生産限定盤B:CD+DVD  ¥5,300(税込)


・通常盤:CD ¥3,300(税込) 


「milet live tour “5AM” 2023」
2023年9月10日(日)千葉 森のホール21 大ホール
2023年9月17日(日)三重 四日市市文化会館 第1ホール
2023年9月18日(月・祝)愛知 名古屋国際会議場 センチュリーホール
2023年9月22日(金)兵庫 神戸国際会館 こくさいホール
2023年9月24日(日)ロームシアター京都 メインホール
2023年10月1日(日)大阪 フェスティバルホール
2023年10月7日(土)石川 本多の森 北電ホール (旧:本多の森ホール)
2023年10月9日(月・祝)新潟テルサ
2023年10月14日(土)静岡市民文化会館 大ホール
2023年10月15日(日)神奈川県民ホール 大ホール
2023年10月17日(火)東京 昭和女子大学 人見記念講堂
2023年10月22日(日)高知市文化プラザかるぽーと
2023年10月28日(土)広島文化学園HBGホール
2023年10月29日(日)岡山市民会館
2023年11月3日(金・祝)宮城 仙台サンプラザホール
2023年11月4日(土)岩手 盛岡市民文化ホール 大ホール
2023年11月11日(土)福岡サンパレス
2023年11月18日(土)東京国際フォーラム ホールA
2023年11月23日(木・祝)北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru

「Hey Taipei, I'm milet」
2023年11月29日(水)、30日(木)台北 Zepp New Taipei

milet公式サイト:http://www.milet.jp/

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