PSYCHIC FEVERが語る、JP THE WAVYとともに切り開いた「ラップ×ボーイズグループ」の新境地

PSYCHIC FEVER

2022年7月のデビュー以来、タイでの武者修行やイベント出演なども経験し、グローバルに活躍するアーティストとして、着々と成長を遂げてきたPSYCHIC FEVER。デビューからは2年目といえど、2024年の7月にはお披露目から5周年を迎える。

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目まぐるしく過ぎていく日々のなかで、果たして彼らは何を感じて何を得てきたのか。本稿では、2023年の振り返りやPSYCHIC FEVERの音楽性に迫ると共に、1月19日にリリースされたEP『99.9 Psychic Radio』についても語ってもらった。7人の青年がどれだけ音楽と深く向き合い、アーティストとして成熟してきたのか、きっと感じてもらえることだろう。

―まず振り返りから、お伺いさせてください。PSYCHIC FEVERにとって2023年は、どのような年でしたか。

小波津 志:初めての単独ライブツアーもありましたし、たくさんの音楽を通してみなさんに発信できた年になったかなと思います。タイでの単独ツアーなど東南アジアでの活動も増えてきて、グローバルアーティストという目標に向かって進んでいる実感も強くなりました。



WEESA:年末にタイのカウントダウンイベントに出演した際は、タイの人が全員来ているんじゃないかと思うほど大勢の前でパフォーマンスをさせていただいて。また、数々のタイのアーティストさんとコラボレーションして楽曲を出せたことは、僕たちにとっても新しいことですし、日本のアーティストとしても新しいことをできたんじゃないかなと思います。単純にタイと日本では言語が違いますし、言語が違うと音の乗りかたも全然違う。だからこそ、日本の音楽とタイのT-POPが混ざり合うことによって、新しい音楽ができあがっているように思うんです。

―「新しい音楽ができあがっている」とのことですが、みなさんは現在のPSYCHIC FEVERの音楽を、どのようなものだと捉えていますか。

中西椋雅 :R&Bやヒップホップのテイストを大事にしているのはもちろんなんですけど、タイのアーティストさんとコラボレーションすることによって、新しいことができているんじゃないかなと。タイ語も日本語も英語も入っている曲って、なかなかないと思うんですよ。そこを強みにしていけば、もっと面白いことができる気もしています。

JIMMY:日本語には日本語っぽい、英語には英語っぽい、タイ語にはタイ語っぽいテイストのフロウがあって、それが1曲にガッてまとまると自分たちも聴いたことがないような曲ができあがるんです。作っているなかでは、想像がつかない (笑)。

剣:もちろん、3言語が混ざり合うからこその難しさもあります。僕の前のバースがタイ語だと、どんな感じで振ってくるのか想像がつかないし、スタジオで聴いて「こういう感じね」と対応する必要があるので。なおかつ、バースごとのトップや、曲全体としての盛り上がりも意識しなきゃですから。

JIMMY:でも、スタジオでどんな音が録れるかに自分たちがかけているからこそ、コラボレーション相手との一期一会で音楽ができていくが面白い。聴いているみなさんにも、楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。

―昨今では日本語を韓国語や英語のようにメロディに乗せるアーティストも少なくありませんが、PSYCHIC FEVERとしては各言語に準じた言葉の乗せかたをしているということですか。

JIMMY:そうすることが多いですね。グローバルに発信するからこそ、日本語の部分は日本語として、英語の部分は英語として、タイ語の部分はタイ語として、しっかり聴きとれる部分があってほしい。特に日本語に関しては、ラッパー陣の第一言語が日本語なので、ラップをしたときに日本語として聞こえなかったらもったいないと思うんです。臨機応変な部分もあるんですけど、今回のEPに入っている「Psyfe Cypher」に関しては、日本語の韻の硬さはすごく気にしながら歌いました。また、英語に関してもカナカナ英語ではなく、海外の人が聴いてもわかる綺麗な発音になるように意識しています。発音矯正は、かなり心がけていますね。



―ボーカルの方は、いかがですか。

WEESA:僕はどこの言語に寄せているとかはなく、自分なりの発音でやっていきたいと思っています。自分のしゃべりかたの癖を活かしつつ、日本語としても聴きとれるようにって感じかな。

小波津:ずっと意識しているのは、曲に合った歌い方をすること。今回のEPもそうですし、1曲1曲最善を尽くしながら歌っています。

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