史上最高のギタリスト250選

Sister Rosetta Tharpe, Mdou Moctar, Randy Rhoads, Carlos Santana, Wes Montgomery, Yvette Young, Prince, King Sunny Ade, Jimmy Page and Odetta PHOTOGRAPHS IN ILLUSTRATION BY CHRIS WARE/KEYSTONE FEATURES/HULTON ARCHIVE/GETTY IMAGES; PAUL BERGEN/REDFERNS/GET

ローリングストーン誌が選ぶ史上最高のギタリスト250人をカウントダウン形式で一挙紹介。あらゆるジャンルの名手をピックアップした壮観極まりないランキングをお届けする。

「ギターは単なる楽器ではない。私の身体の一部であり、私自身のアイデンティティを特徴づける存在」と、ジョーン・ジェットはかつて語っている。楽器の中でもギターは最も普遍的な存在であり、音楽の中心にあって豊かな表現を可能にしてくれる。手軽に手にできる楽器である一方で、一生かけてもギターの持つ可能性を追求することは難しい。だからこそ、偉大なギタリストと呼ぶ理由を探る作業は、とても興味深い。

ローリングストーン誌では、2011年に『歴史上最高のギタリスト100人』のランキングを公開している。当時のランキングは、主にベテラン・ロッカーを中心とするミュージシャンが選んだギタリストで構成されていた。今回は、ローリングストーン誌のエディターとライターが、250人のギタリストを選出している。

ギタープレイヤーは、バンドの中のリードシンガーと同等のアイコン的な扱いをされることが多い。ただし、ジミー・ペイジ、ブライアン・メイ、エディ・ヴァン・ヘイレンのような伝説的ギターゴッドは、ごく稀な存在だ。今回のランキングは、日々進化するギターの歴史を網羅する目的もある。例えばリスト中で最も古い存在は、著名なフォーク・ミュージシャンのエリザベス・コットンで、1893年に生まれている。逆に最も若いのは、インディー・ロックの天才リンジー・ジョーダンで、1999年生まれだ。最新ランキングは、ロック、ジャズ、レゲエ、カントリー、フォーク、ブルーズ、パンク、ヘヴィメタル、ディスコ、ファンク、ボサノヴァ、バチャータ、コンゴルンバ、フラメンコなど、実に幅広いジャンルを網羅している。リストには、パット・メセニー、イヴェット・ヤング、スティーヴ・ヴァイら天才ギタリストから、ジョニー・ラモーンやポイズン・アイヴィ(ザ・クランプス)といった伝統のスタイルを重んじるギタリストが並ぶ。また、プリンス、ジョニ・ミッチェル、ニール・ヤングといった大スターもいれば、メンフィス・ソウルのティーニー・ホッジズやスムーズ・ロックの名手ラリー・カールトンら各ジャンルを支える大御所もいる。

さらに、デュオとして才能を発揮したギタリストもいる。ブリーダーズのキム・ディールとケリー・ディール、アイアン・メイデンのエイドリアン・スミスとデイヴ・マーレイらが、それぞれリストに入っている。ランクインの候補者として選択される唯一の条件は、ギタリストであることだ(バラライカの演奏家は、今後ランクインする可能性があるかもしれない)。

ランキングを作成するにあたり、テイストよりもヘヴィさ、上品さよりもフィーリング、模倣より創造性、テクニックよりも冒険心やオリジナリティを重視した。また天賦の才能を、素晴らしいギタープレイで表現しただけでなく、名曲や革新的なアルバムという形で残したアーティストを中心にセレクトした。

モダン・ブルーズ界の期待の星ゲイリー・クラーク・ジュニアが言うように「少しなら道を外れてもいいが、森の中に迷い込みたくはない。とはいえ少しはフラフラと冒険してみるのが好き」というギタリストたちが揃った。

Translated by Smokva Tokyo

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