PSYCHIC FEVERが語る、JP THE WAVYとともに切り開いた「ラップ×ボーイズグループ」の新境地

JP THE WAVYとの共同作業

―WAVYさんのプロデュースは、どんな感じで進んでいきましたか。

WEESA:JP THE WAVYさん、めちゃめちゃ優しくて。指示を出すというよりは、すごく親身になって「こうしたほうがいいんじゃないかな」みたいな感じに相談ベースでやってくださいました。

小波津:いただいた楽曲のなかで、いかに自分たちの個性を出すか、相談しながら進めていった感じですね。僕の場合は「アッシャーやクリスブラウンをイメージして」っていう話があったかな。

WEESA:ちょっと上からな言いかたに聞こえてしまうかもしれないんですけど、WAVYさんは引き出すのが上手いというか。一人ひとりの良さが、すごく楽曲に表れているんですよね。

JIMMY:もともとはリスナーだったWAVYさんだからこそわかる、自分たちでは気づかなかったけどリスナーのみなさんが聴いてみたいと思っていた部分に、やっと手が届いたんだろうなって。LDHやタイのチームと一緒に作っていくなかで、知らない間に凝り固まっていた部分があったんだと気づかされました。

小波津:レコーディングの際も、ずっと付きっ切りでいてくださったんですよ。

中西:「Psyfe Cypher」なんて、レコーディングが終わって持ち帰ってから、「もう1回レコーディングしよう」という話になって、最初から最後まで録り直していますからね。

WEESA:一緒に作り上げたEPだと思います。

中西:それに、現役で活動しているかたに教えてもらう機会もなかなかないと思うので、僕らにとってはスキルを磨く時間にもなりました。

WEESA:世界でも日本でも活躍しているラッパーだからこそ、日本のトレンドを抑えながら世界も視野に入れていて。フロウひとつをとっても「こうハメてくるんだな」と。本来はプレイヤー側でありながら、いろんな人がカッコいいと思うような曲をプロデュース側として作ってくださって、何よりも熱を感じました。

中西:本当に貴重な時間でした。



―今作を漢字一文字で表すと、どのような1枚になったと思いますか。


WEESA:“新”じゃないですか。もしかしたら、ブブーかもしれないですけど(笑)。でも、ラッパーとボーイズグループが掛け合わさって、こんなフィーチャリングまでさせていただいて、いろんな“新しい”が入っている楽曲とEPになったと思うんですよ。

中西:たしかにPSYCHIC FEVERが今までに出した楽曲と比べると新しいと思う。

WEESA:それに、日本のアーティストとしても新しいことをやっているんじゃないかと思うんですけど……。どうですかね。

中西:いいと思うよ。

WEESA:もっといいのがあったら、言ってくださいね?

剣:俺も思いついたけど、エグイくらいよくないから止めておこう(笑)。

―コレオグラフについてもお伺いしたいのですが、半田さんがKAITAさん、KAZtheFIREさんと共に「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」の振り付けを担当したそうですね。

半田:3人でコンセプトをすり合わせて、振り付けに落としこんでいきました。ふたりがWAVYさんの楽曲の振り付けを担当したり、すごく近い距離で活動していたのもあって、WAVYさん・僕たち・KAITA君・KAZ君が上手く混ざり合ったコレオグラフになったと思います。けっこう難しいけど、すっごくカッコイイ振り付けになっているので、ダンサーさんとかに踊ってもらえたら嬉しいですね。

―「Psyfe Cypher」と「Rocket (Take You Higher)」のコレオグラフは、どのようになりそうですか。

JIMMY:「Psyfe Cypher」は、海外のラジオ番組や生放送でよくあるような、全員で卓を囲んで一人ひとりがフリースタイルをしていくイメージの楽曲なので、ライブや映像でもそういう演出ができたらいいなってひそかに思っていました。

渡邉:「Rocket (Take You Higher)」は、一人ひとりのバースが長いので、踊らないスタイルで個々を目立たせるのがいいかな。スタンドマイクで行きたいですね。

JIMMY:おしゃれな感じだ。

小波津:ここで言ったら決まっちゃうよ(笑)?

JIMMY:この2曲は、だいぶお楽しみですね。

―では最後に、2024年の展望をお伺いできますか。

WEESA:2023年にいろいろな国へ行けたからこそ、やっとスタートラインに立てたというか。ようやく地に足がついた状態になったと思うんです。昨年末に初めてタイで自分たちのライブができて達成感も感じたので、2024年は昨年いけなかった国にも行きたい。世界には僕たちのことを知らない人が、まだまだたくさんいると思うので、自ら出向いて少しずつでも心を掴んでいくのが、一番やるべきことなのかなって。もっと多くのかたが僕たちのライブに足を運んでくださるように、世界全体でやっていけるようにしたいとみんなで話しています。

JIMMY:いろんな国に自分たちで足を運んで、カルチャーを知って新しい音楽を生み出すことが、本当に面白いと思うからそういう機会をもっと増やしていきたいですし、LDHの“Love, Dream, Happiness”というマインドも、もっと世界各国に届けていきたいですね。

中西:アジアツアーがしたいよね。自分たちのライブとしては、まだ国外だとタイだけでしかやったことがないので。2024年前半はフェスやイベントに出ることで、自分たちのパフォーマンスを観てもらい知名度を上げて、可能性が出てきたら後半にはツアーをしたいな。

―みなさんが、そこまで精力的に海外へ活動範囲を広げていけるのは何故ですか。

剣:挑戦するときは、メンバーがいるので。ひとりだったら絶対にできないことも、メンバーがいるからこそ、できているって感じですね。そして何より、応援してくださる方が、一番の支えになっています。

<INFORMATION>


『99.9 Psychic Radio』
PSYCHICFEVER
LDH Records
配信中
https://lnk.to/psychicfever-99.9psychic_radio

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