STARKIDSが宣言した世界への道、ボーダレスに共振する仲間たちとブチ上げた渋谷の夜

STARKIDS(Photo by @karlifetz)

STARKIDSが2024年2月25日(日)、ソロライブ『STARKIDS: Year of the 9』を東京・Veats Shibuyaにて開催した。

本公演は本来1月に開催されるべく年末から準備されていたものだが、元日に能登半島地震が発生したことを受け、STARKIDS及びレーベルの〈guntai9〉は急遽日程を2月に変更。代わりにYouTubeでのネット配信型ライブを1月27日(土)に実施し、配信から得られる利益は全て復興支援金に充てられた。そうした経緯を経て開催された本イベントの様子を独自レポートでお届けする。

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STARKIDSの主催イベント「Year of the 9」。高速のビートに乗って時代を駆け抜けるSTARKIDSと共振する同志たちが次々と登場した一夜だった。

まずは、キッズたちでぎゅうぎゅうになったフロアにlilbesh ramkoとhirihiriによる142clawzが登場。早速オーディエンスがスマホを片手に熱狂。新曲を3連発し、右肩上がりに盛り上げた。

続いてはメジャーデビューを発表したばかりのSATOH。LINNA FIGGが「今日を楽しみにしてた」と言って両手を広げて挨拶すると、フロアから絶叫が上がった。今日という幸せな日が永遠に続くための願いを込めた「TOKYO FOREVER」まであっという間に駆け抜けた。

いよいよSTARKIDS。まず、BENXNIが現れ、メロウな「Blue Sky」を歌い始めると、leviが姿を見せ、「1年ぶりの主催イベントで、こんな暗い曲から始まるの嫌でしょ」とオーディエンスに呼びかけて一斉にフロアから手が上がった瞬間、他の4人が勢いよく登場。ヘビーなラップがさく裂する「POP」を繰り出すとたちまち熱狂の渦が巻き起こる。Space Boy、espeon、TAHITI、levi、ROAR、BENXNI、6人それぞれのヴィヴィッドなラップで次々と場内を染め上げていく。


Photo by @karlifetz

スペイシーなイントロが流れる中、BENXNIが「俺たちに不可能なことはないからっていう気持ちでこの曲を作ったんだよ」と口にした後はもちろん「Nothing Is Impossible」だ。〈俺らにかかれば 出来ないことなんてない〉〈俺たち無敵 cuz there ain’t〉と、それぞれがこの6人の無限の可能性をスピットしていく。

「LIKE THIS」では、ダークさを宿したエレクトロニックなトラックの上で英語と日本語のラップがカラフルに混じり合う。〈こんな夜は二度とこない〉という刹那と〈仲間と達成するミッション/同じだ目指す場所〉という永遠が交錯した上で、〈STARKIDSレベルいつも満点〉と最高の今を確認した後は、ROARが「2024年、俺たちはもっともっと大きなものを引き寄せていくから」と言って、特に歌メロが強い「PARAPULL」へ。〈まだ無い物手にする俺らstarkids 止まらないよ〉というラインにオーディエンスは歌が重ねて賛同した。

Rolling Stone Japan 編集部

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