MAZZELのRANが語る、ダンサーからアーティストを目指した理由

MAZZELの中での役割

―今MAZZELは、RANさんにとってどんな居場所になってますか。

己を殺さず、8人全員がひとつになってみんなと一緒に高みを目指す場所。自分を受け入れてくれる場所でもあるし、自分が見てなかった世界とか知らなかったものを学ぶことができて、スキルも人間性もパフォーマンス力も一番自分が成長できる場所だと思ってます。上を目指すにつれて自分も成長できている感覚が強いですね。

―MAZZELに入る前と今では、自分の性格とか考え方ががらりと変わった感覚ですか。

だいぶ違うと思います。言葉だけでいうと、すごくポジティブになったというか。自分に自信を持てるようになったし、内面的にも全然違うと思います。

―本当に名の通り、「幸福」をMAZZELで得ることができているんですね。ちなみに、内面的なことをよくしゃべるメンバーとかはいますか?

SEITOはダンサー時代から知っていたのもあって、入ってすぐの頃に悩み事を聞いてもらったり、色々と支えてくれた一人ではあります。

―何歳くらいからの知り合いだったんですか?

高校生の頃にダンスバトル全国大会で一緒になったことがあって、その頃からお互いのことは知っていたんですよね。

―へえ! じゃあBMSGで出会った時は……。

もうびっくりしました! 「ここで?」みたいな(笑)。まさか合流地点がここになるとは、という感じでした。

―今、MAZZELの中で自分の役割はどういうものであると自覚していますか。

8色あるとしたら、僕は何色にも染まらない人でありたいというか。「赤」「青」「黄色」とかのメンバーがいるとしたら、僕は何色でもなく何色でもありたい。色々な面に対応できて、色々な場所で輝いて、でも一人じゃない、みたいな。そういうメンバーが一人いてもいいんじゃないかと思っていて、そういう存在でありたいです。表に立ちたいと思う自分もいれば、助けになりたいと思う自分もいるから、自分が前に立つこともあればサポートもしたくて。一人のメンバーに目立つものがある時に、自分が影で支えながら輝かせたい。縁の下の力持ちというか。そういうのって意外と難しいけど、かっこいいじゃないですか(笑)。自分の個も出すけど、その個があるから他が目立つ、ということがあってもすごく面白いなと思いながら……自由にやってます。

―言葉を変えると、RANさんはMAZZELそのものだと思うんです。MAZZELの象徴である華やかさ、アート性、ストリート感、そのすべてを一人でも体現しているのがRANさんである。だからこそ真ん中に立って「MAZZEL」の表現を背負うこともできるし、他の誰かの一歩後に立ってその人をMAZZELらしく輝かせることもできる。そういう存在じゃないかなと思うんです。

ええ、そんな(笑)。嬉しいお言葉をありがとうございます。でもそれがひとつの目標でもあり、今自分が言いたかったことをまとめてくださった気もします。誰一人欠けちゃいけないけど、一人だけを見て「MAZZELってこういうことね」ってわかってもらえることも嬉しいし、それができる8人がいる面白さを求めている気がします。

―MAZZELのデビューから今に至るまで、RANさんにとっての一番のターニングポイントは何でしたか? 考え方、表現の仕方は日々変わっていくものだと思いますが、中でも大きな変化のきっかけになった出来事などありますか。

MAZZELとしてのターニングポイントは去年の『BMSG FES』だと思っていて。それまでもいろんな場所でライブに出演させていただいたんですが、自分たちの事務所の場で、他の所属アーティストのファンもいる中だったので、「身内だけど初めまして」みたいな、ホームでありアウェイであるみたいな場所で、そこの心意気が結構難しかったんですよね。しかも一昨年まではトレーニーとして立っていて、去年はグループの1アーティストとして立っているので、その違いをどう見せていこうという不安とか、自分の成長も見せなきゃけないという課題があって。でもいざステージに立ってみると、やっぱり温かかったし、自分はアーティストだという自信みたいなのものもあった上で、すっごく楽しくパフォーマンスができました。そこがひとつ、自分の殻を破れた瞬間だったなと思います。



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