RADWIMPS 野田洋次郎が見てきたポップカルチャーの原風景

RADWMIPS 野田洋次郎(Photo by OGATA for Rolling Stone Japan、Styling by Daisuke Fujimoto、Hair and Make-up by Asami Nemoto)



アメリカにいるときのカルチャー体験

ーでも、ジャズは物心つく前から聴いてたから、自然と耳に入っていたし、吸収したんでしょうね。RADの音楽性にとってもジャズのエッセンスはいろんな曲に垣間見れるし。


野田:そう思います。カッコよさそうだからジャズを聴いてみようという感じでは全然なくて、家で常にBGMとしてジャズが流れてるという。うちのスタッフとかも実家で親父と食事したことがあるんだけど、たぶんそのときもずっとジャズを流してたと思う(笑)。そういう人なんですよね。

ーお父さんは今も仲間とたまにライブをしたりしてるんですか?

野田:いや、人前では全然。でも、2017年くらいに1回だけやったのかな? ただ、それも趣味で演奏してるという感じですね。

ーバイオリンを経て、洋次郎くんが最初に自分から能動的に楽器を弾いたのはいつ頃だったんですか?

野田:小5のときですね。家にあったギターを弾くようになって。幼稚園の卒園直前にアメリカに行って、ちょうど小5のときにアメリカから帰国したんですけど。

ーじゃあアメリカにいるときのカルチャー体験ってどんな感じだったんですか? テネシー州のナッシュビルですよね。カントリーの街でもあると思うんですけど。

野田:そうですね。でも、カントリーとかウエスタンの雰囲気は少し感じていたけど、当時は小学生だったしアメリカの音楽のルーツに関してはあとで知った感じなんですよね。当時はマイケル・ジャクソン全盛の時代だから。自分の周りでもテネシー感はあんまりなくて。

ーMTV全盛の時代でもありますよね。

野田:そうそう。で、帰国前の2年間はロスにいて。そのときは周りにちょっとヒップホップ感があるなとは思った。でも、当時の自分はヒップホップを積極的に聴いていたわけではなくて。小学校の友達も音楽が好きなやつはそんなにいなかったんですよ。とにかく昼休みにみんなでバスケをしたり帰って家でプールに入ったり、わかりやすいアメリカの小学生体験をしてましたね(笑)。

Photo by OGATA

ー音楽とは距離があったんだ。


野田:そうかも。でも、向こうで初めて観たライブは親が連れていってくれたレイ・チャールズだったんだけど。

ーええっ、最高じゃないですか。

野田:でも、子どもだったからよくわからなくて途中で寝てた気がする(笑)。

ーもったいない(笑)。今思えば超贅沢な体験をしてたっていう。

野田:そう、ありがたいですよね。あとはジャズのライブもけっこう連れていってもらってたな。いわゆるジャズ箱みたいなところに。

ーでも、本格的に音楽に興味を持ち始めたのは帰国してからなんですね。

野田:そうなんですよ。小5で帰国してから初めてリアルに日本のバンドの音楽を聴くようになって。ギターを弾いてスピッツの曲をコピーしたり。当時の俺としては日本語で歌ってる曲がある時点でうれしくてしょうがなかった。アメリカにいたときは何を歌ってるのかあんまりわからない状態で音楽を耳にしていたから。

ーそれはもう、うれしいですよね。

野田:だから、帰国して日本の音楽を聴くようになってからは毎晩のように家でギターを弾いてましたね。そこから音楽にハマっていく感じでした。

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