AC/DC独占インタビュー 復活までの道のり、マルコム・ヤングとの絆、永遠のロック魂

ブライアン・ジョンソンに起きた奇跡、そして再始動

当初ドラマーのラッドにかけられた罪はかなり重そうに思われた。しかし最終的に嫌疑の多くは取り下げられ、8カ月間の自宅軟禁という寛大な判決が下された。「俺がメンバーを代表して、フィルを養護する証言をした」とジョンソンは語った。「俺たち全員は、完全にフィルの味方だ。当時起きたことは、俺たちの知るフィルとは全く違う。何かの間違いだ。今では彼も元気を取り戻し、何もかもが上手く行っている」



Photo by Josh Cheuse

一方でジョンソン自身の状況は、より複雑だった。もしも彼の聴力の問題が続いていたなら、アンガスとの関係を修復するのは容易でなかっただろう。ところが彼は、実験的な治療を施す専門家を見つけた。ジョンソンは多くを語りたがらないが、その謎の専門家が3年間に渡り毎月彼の自宅を訪れて、治療法を模索したという。

「初めて専門家が自宅に来た時、彼は車のバッテリーのような物を持ってきた」とジョンソンは言う。「“それは何だ?”と聞くと、“これからこれを小型化するんだ”と言った。それから2年半、彼は毎月通って来た。ワイヤーに繋がれて、コンピュータの画面を見ながら何かの音をただ聞いている、退屈な時間さ。でも効果はあった。ただ言えるのは、頭蓋骨の構造を利用して受話器代わりにしているということ。明かせるのはここまでだ」

不思議なことに、耳の中に埋め込まれた謎の機器のおかげで、ジョンソンは再び歌えるようになった。「俺たちは彼の状況に関する説明を受けた」とアンガスは言う。「とても良いニュースだった。ブライアンの人生にとってどれだけ重要なことか、俺は理解している。他のメンバーも同じだ」

ラッドとジョンソンが再びAC/DCに合流すると、ウィリアムズが復帰するまでにそう時間はかからなかった。「古いバンドが再結成するようなものさ」と、ベーシストは言う。「最初からやり直すのでなく、40年以上も一緒に続けてきたバンドのように、上手く行くだろう。俺はこのチャンスを逃したくなかった」

Translated by Smokva Tokyo

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