清春が初ブルーノート東京公演で魅せたヴォーカリストとしての進化・深化

直後、4曲目の「悲歌」ではスカーフを手に巻くなどして視覚的にもオーディエンスを楽しませてゆく。特に凝った演出はないが、オンマイクで響かせる圧倒的な歌と、「A NEW MY TERRITORY」で培ってきた魅せる部分で清春の世界に引き込む。

6曲目「TWILIGHT」は叙景的な歌詞なのだが、映像など全くなくても、歌の景色が目の前に現れるようで驚いた。

TWILIGHT」の後、長めのMCを挟んだ。「ブルーノートってことでみんなも緊張してるようだけど、もうちょっと楽にしていいみたいよ」といつも通りのリラックスしたMCで会場からも笑い声が起こる。「楽屋に歴代の出演者がサインしてるサイン帳があって、そこに俺とDURANでサインを入れたんだけど、いつか僕に恨みがある人がそのページだけはがすかもね」「楽屋まわりをケアしてくれる方がいてもう外タレ気分です」などブルーノートをネタにしたトークもしっかり挟み、客席も完全にリラックスしている。


photo by 森好弘

「僕はいつも通りのことをやっているだけだけど、DURANとハコが素晴らしいから違う景色に連れてってくれるよね」と、演奏者とハコへのリスペクトを表し、ライブは終盤へと突入した。

実はこのMCで時間が押し、終盤の曲を1曲削る可能性が出たようだが、ブルーノートの計らいで予定曲は全部演奏した。

Rolling Stone Japan 編集部

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