☆Taku Takahashiが語るblock.fmの10年間、これからの展望

ー「BLOCK.FESTIVAL」はその場所を作る一環として、始めたところもあるんでしょうか?

そのときは、ちょうどコロナでライブができなくなり始めた時期で。「BLOCK.FESTIVAL」をやろうと思ったのが、perfumeのライヴが中止になった日だったんですよ。今、すごく音楽シーンが面白くなってるのに、ライブができなくなって面白い状況が止まってしまう危険性を感じて、その翌日か翌々日に「オンラインでフェスをやります」と言っちゃったんですよ(笑)。それをblock.fmの記事にして、いろんな人たちに相談してみたら、自分らでもやろうと考えてる人たちだったり賛同してくれる人も多くて。だったら一緒にやりましょうよって始めたのがきっかけですね。

ーその先のフェスがどうなるかわからなかった時期に立ち上げた、音楽フェスだったんですね。

メジャーアーティストが集まって演奏や表現した最初のオンラインフェスかもしれないです。いろんなアーティストたちが何とかしなきゃと思って参加してくれたからできたことで、多分当時最多の5回やったのかな。BLOCK.FESTIVALを始めたとき、コロナがひと段落したらリアルでみんなで集まれるイベントをしようねって約束をしていて。いろいろと準備はしているんですけど、リアルでやりつつもオンラインも大切にしたいと考えていて。コロナって嫌なことがいっぱいあったんですけど、いい発見もあって。オンラインフェスだったりオンラインイベントをやることによって、普段フェスとかライブに行けない人、例えば子供ができて遊びに行けないとか、逆に元々行ったことのない人たちが楽しんでることを知ることができたのは大きくて。だからこそ、ここからリアルのイベントを開催していきたいと考えつつも、オンラインへのこだわりは捨てたくないと考えていますね。

ーあくまでコンテンツファーストで、メディアは伝える手段として総合的に考えてらっしゃるんですね。

体験を元に感動してもらいたい。それが根底にあるんです。何かを感じてもらうのがすごく重要なことで。その人の感情に少しでも大きく刺さるようにするのが、ずっと変わらない目標なんです。

Rolling Stone Japan 編集部

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