-そうしたバックグラウンドがあって、それぞれに作詞作曲も手掛けていくわけですが、当初から「Da-iCEではこういう音楽を作っていくんだ」的なイメージは持っていたんでしょうか?工藤:僕は結構明確にあったんですけど、それが良くなかったなと思っていて。ダンス&ボーカルグループ像をなんとなく自分の中で作り上げてしまっていて、その枠組みの中で「ボーカルをどう活かそうか」と考えていたんですけど、「CITRUS」のヒットを受けてその考え方をやめました。その結果として生まれた曲が「Kartell」なんですけど、要するにダンス&ボーカルというジャンルにこれまでずっと気を遣っていたんですよね。それが良くなかったことは明確に数字に出ていたので、これからはもう枠組みに捕らわれるのはやめようと。
-ダンス&ボーカルグループのイメージから抜け出したと。工藤:そうですね。今までは参考にする楽曲とかも過去のダンス&ボーカルグループの楽曲だったりしたんですけど、そこに答えはなかったというか。結果が出なかったというのはそういうことだと思うので、今後はちょっと違ったアプローチで創っていきます。
Da-iCE-今回のEP『REVERSi』は、その新しい発想とアプローチで創り出した第一弾作品になるわけですね。そうした新境地へ飛び込めた要因として「あらゆる音楽ジャンルに挑戦しても、今のDa-iCEだったら体現できるだろう」といった信頼もあったんじゃないですか?工藤:ありましたね。自分のグループのことだから手前みそにはなるんですけど、ウチのふたりのボーカルは本当に上手いので、少々の無理難題を投げたところでビクともしないんですよ。ふたりから「無理です」という言葉を聞いたことがないんで、だからこそ楽曲制作でも新しい挑戦ができるんです。想太も自分で作曲するとき、自分でいつも限界突破しているんで。
花村:はい、しんどいです!
一同:(笑)
工藤:それがクセになっちゃってね(笑)。