BEYOOOOONDSの前田こころ、小林萌花、平井美葉が語る、グループの「成長実感」

「ショパン先輩」と「ハムカツ黙示録」

―「ショパン先輩」では小林さんのピアノが大フィーチャーされていますが、最初は驚きましたよね?

小林 そうですね。最初に聞かせてもらったときはそのままショパンの曲だったので、「こんなに偏っちゃっていいの?」って思いました(笑)。



―通常のピアノソロ演奏とこういう楽曲で弾くのとでは当然感覚が違いますよね。

小林 普段はグランドピアノで演奏していて、BEYOOOOONDSの楽曲では基本的に電子ピアノを使うので、アナログとデジタルで弾き方が違います。あと、コンサートでパフォーマンスをしながら心拍数が上がった状態で弾くというのは、体力面とメンタル面で鍛えられますね。

―前から思ってたんですけど、ピアノと歌とダンスを同時にやるのはすごいなと。

小林 基本的には、ダンスレッスンのときに「ここはピアノに移動するので急がないといけない」みたいなことを伝えてそれに合わせた動きにしてもらっているので焦る心配はないんですけど、冬場とか寒かったりすると指がうまく動かなくなるのでメンバーに温めてもらうし、夏場は暑すぎてマイクを持つ左手の手汗がすごくて、そのままピアノを弾くと滑ったりするので季節に合わせた体質管理は大事ですね。

前田 そうなんだ……。

―メンバーも知らなかった事実が(笑)。前田さんは今回の2曲に関していかがですか?

前田 最初に聴いたときは本当にびっくりしました。「ハムカツ? ショパン?」って。「ショパン先輩」は難しすぎて「これ、歌えるのかな?」ってなったんですけど、頑張って練習してレコーディングに臨みました。個人的には落ちサビのパートが欲しかったのでそのパートをいただけてすごくうれしかったので、大切に届けられたらと思ってます。あと、これまでBEYOOOOONDSはハッピーで元気な曲が多かったので、「ハムカツ」でイライラを表現するのがすごく新鮮だし、メンバーの違った表情が見られると思うのでそういう面にも注目してほしいです。

―これまで数々のとんでもない曲を歌ってきたBEYOOOOONDSでも今回の2曲は驚きなんですね。

平井 特に「ハムカツ」はどういう経緯でできたのか聞きたいぐらいですね(笑)。最初、私たちは「ハムカツ」のあとに「ショパン先輩」を聴いたんですけど、「ショパン先輩」の最初の歌詞が<ねぇ…なんでさぁ お腹が空くの?>だったから、「そんなにお腹空いてんの!?」ってなって(笑)。



前田 「めちゃ食べるじゃん!」みたいな(笑)。

平井 すごく意外というよりも、理解すること自体が難しかったんですけど、レコーディングとか振り入れとか衣装合わせを経ていくうちに「こうしたらいいのかも!」って徐々に作品を作り上げていく感覚になって。とある物語の主人公の気持ちを歌う曲、みたいな感じだったら世界観がある程度決まっていると思うんですけど、原型を捉えられない状態からパフォーマンスに至るまでの過程を私たち自身で作り上げているという感覚は今回特にありましたね。

―とある完成形に向かっていくのではなく、みんなで積み重ねていった結果として完成形があるっていう。

平井 そういう感じですね。

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