ミッキー吉野70歳記念アルバムをプロデューサー・亀田誠治と語る



田家:「J-POP LEGEND FORUM ミッキー吉野70歳」。2月2日に発売になったアルバム『Keep On Kickin’ It』のご紹介。今週と来週のゲストはプロデューサーの亀田誠治さん。今週はアルバム前半のご紹介でした。アルバムのA面。流れているのはこの番組の後テーマ、竹内まりやさんの「静かな伝説」です。

ミッキー吉野さんのことはザ・ゴールデン・カップスで名前を知りました。ザ・ゴールデン・カップスはグループサウンズの中では妙な言い方をすると、僕らが好きになれるバンドという感じがあった。多少なりとも洋楽が好きで、世の中のこともある程度分かってきた男の子にとってもミーハー的な感じがあまりしなかったんです。ただ、こういう仕事をするようになったとき、もうバンドは既に解散していた。デイヴ平尾さんと一緒に番組を作っていたこともありましたし、柳ジョージさんとは取材も何度も会ってたんです。でも、ミュージシャンというのはこういう放送とか、雑誌の取材のときにあまり対象にならないことが多かった。当時のメディアがそうだったということなんですけど、やっぱり歌っている人のところにスポットが当たってしまうんです。でも、あらためて今回のこのアルバム『Keep On Kickin’ It』を聴いて、亀田さんのお話を今日も伺って、1番音楽的でスケール感があったのはミッキー吉野さんなんだなというのを再認識させられました。

このアルバムは僕だけではなくて、今世の中にたくさんいらっしゃる音楽ファン。GSが好きとか、60年代、70年代の音楽が好きだと言っている人たちにとっては目からウロコのアルバムなんじゃないかなと思います。それを亀田さんが気づかせてくれた。この曲はこういう曲だったんだとか、ミッキー吉野さんはこういうミュージシャンだったんだとか、もっと大きく言ってしまうと、こういう人間性の持ち主だったんだというところまで1枚のアルバムで表現している。そして、音楽は世代を超えて継承されていくことを証明しているアルバムなので、この番組がそこに少しでもお手伝いができればと思いながら来週もお届けしようと思います。来週はアルバムの後半、B面です。



<INFORMATION>


田家秀樹
1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。
https://takehideki.jimdo.com
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「J-POP LEGEND FORUM」
月 21:00-22:00
音楽評論家・田家秀樹が日本の音楽の礎となったアーティストに毎月1組ずつスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出す1時間。
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Rolling Stone Japan 編集部

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