THE 2の古舘佑太郎と加藤綾太が語る、「過去を未来で肯定する」ために

メンバーと音楽で繋がる楽しさ

古舘:音楽で繋がってる4人っていうのは大きいですね。The SALOVERSでも経験ありますけど、音楽以外のことで方向性が違くて終わっていくバンドも多いじゃないですか。それって1番無駄だなと思っていて、もし終わるんであれば、僕は絶対に音楽でぶつかって終わりたい。それが幼馴染みとかだと、音楽以外の要素で繋がり過ぎちゃってるから衝突も多いと思うんですけど、この4人の根っこにあるのは音楽だけなんで。ドライな意味でなく、そこでの信頼さえあればいいと思ってるんですよね。この年齢になってきたからこそ言えるんですけど。音楽だけに集中したいから、そこが信頼できて尊敬できてることは、めちゃくちゃでかいです。音楽では尊敬できないけど、人柄で、こいついいやつだからね、とかじゃないんで。

加藤:まあでも、2人とも人柄も最高なんで。一応補足しておきますけど(笑)。

一同:(笑)

加藤:すげえ性格悪いやつみたいな(笑)。

古舘:確かに(笑)。もちろん人柄もいいです。

加藤:リハとかやってて、例えば夏彦くんが弾いたフレーズを「今のめっちゃよかったね」とか、菜穂ちゃんが叩いたドラムに対して「あそこのよかったからそういう感じにしよっか」みたいなやり取りが楽しいです。これを続けられるんだったら、そんな幸せなことないなと思いますね。自分にないエッセンスを投げかけてくれて、それで作ったものを評価されたらめちゃくちゃ嬉しいし。そこに改めてバンドの楽しさを感じてる途中ではありますね。

—Faniconを活用したファンクラブ「ツーカー倶楽部」の活動も面白いですよね。どういった経緯で始まったんですか?

古舘:僕で言うと、10代の時からファンクラブには憧れがあって、でも“自分なんかが”って思いで今まで来ていたのが、今回きっかけをもらったのでやることになりました。SNSが通りすがりで見てくれる駅前広場だとするなら、そこで発信して広げる作業もめちゃくちゃ重要で、それも一生懸命頑張ってるけど、本音を言うと、その駅前広場で表現することが自分は得意ではないんですよ。誰もが見れる状態で、自分がありのままを言うことが苦手で。でもやることの楽しさもその中で見つけるようにしてはいるんですけど、根っこにある本当の自分をさらけ出す、会員制のbarみたいな閉鎖的空間も絶対僕には必要だなって思って。ファンクラブっていうのはファンの方が課金して入ってくれて、外と壁がある場所じゃないですか。ネット空間にもそれは作っておきたいなって思いがあって、ファンクラブを始めました。

—2しかりTHE 2はいつもサプライズを用意してくれるイメージがあるので、これからの活動も楽しみです。

古舘:僕ほんとサプライズ屋で、サプライズがめっちゃ好きなんです。もっと規模が大きくなったら仕掛けたい演出もめちゃくちゃありますね。ライブにみんな集まってくれたらサプライズ屋が楽しませられるんで、それはファンクラブ含め、今後もやっていきたいです。


古舘佑太郎(Vo)

<INFORMATION>


Digital Single「恋のジャーナル」
THE 2
NF Records
配信中
https://the2.lnk.to/KoiNoJournal

THE 2「THE 2 man LIVE 2022-KOI NO JOURNALISM-」
2022年5月17日(火)東京・渋谷CLUB QUATTRO
出演者:THE 2 / ハルカミライ

5月18日(水)東京・渋谷CLUB QUATTRO
出演者:THE 2 / フレデリック

http://the2.jp/

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