moonriders11年振りアルバムを鈴木慶一、佐藤優介、澤部渡とともに語る



田家 :詩は澤部さん。

澤部:はい、私です。曲はね、岡田徹さんと嶋崎洋司さんの共作でして。

田家:嶋崎洋司さんって?

鈴木:私もよくは分からないんですよ。岡田くんは、まぁちょっと体調を崩したのでね、2020年以前に作られた曲ばっかなのですよ。岡田さんは2021年の初頭に、骨折をしてしまってね。ただ、昔の曲なので、誰が関わっているのかちゃんと本人に確認しないと分からないんですよ。

田家:「三叉路」っていう言葉が先にあったんですか?

澤部:これは後ですね。でも、歌詞を書いている時に出てきてた言葉ではあったんですけど、こんなに象徴的にするつもりは最初はなかったですね。僕は、結構ぼんやりした歌詞が好きでよく書くんです。だから、取り立てて何かが起きているってことにならない歌詞が多いですね。

鈴木:〈君が倒れ込んだ三叉路には 気の利いた通り名さえ ひとつも ついてない じゃないか!〉とか

田家:これ怒っているんですものね。何を怒っているんだろうって(笑)。

鈴木:自分と同じように、相手にも怒っているってことかな。しかし、それは三叉路だから、もう一人いるかもしれないという。

田家:ボーカルでクレジットされているのは、慶一さん、武川さん、博文さん、夏秋さん、澤部さん。

鈴木:澤部くんとオクターブユニゾンで、この方法はよく使うんですよ。

澤部:ライブでよくやってますよね。

鈴木:Squeeze法とよく言ってますけどね。Squeezeというバンドが、オクターブ上下で歌う場合が多いんですよ。10ccもよくそういうのがありますね。で、それをやろうとなり、高い声をいくらでも出せそうな澤部くんに頼んで。でも、岡田くんには部分的だけど、歌詞のイメージはあったんだよね?

澤部:元のデモでボコーダーを使って、日本語じゃないような言葉が沢山入っていて。

鈴木:デタラメの言葉で歌っているデモだったからね。

澤部:それをなるべく拾ってくれって(笑)。

田家:この曲で前半が終わり、後半は来週またお聞きしようと思います。

鈴木:面白いね、こりゃ。

田家:来週はどうなりそうですか(笑)?

鈴木:来週もっとバクゾクするんじゃない?

田家:来週もよろしくお願いします。

佐藤、澤部:よろしくお願いします。

鈴木:よろしく!


アルバム『It’s The moooonriders』ジャケット写真

Rolling Stone Japan 編集部

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