田家:FM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」。moonriders、今週はパート1。4月の20日に発売になりました、11年ぶりのアルバム、「It’s the moooonriders」の全曲紹介。 ゲストは、鈴木慶一さん、佐藤優介さん、澤部渡 さん。流れているのは竹内まりやさんの「静かな伝説」です。
鈴木慶一さんが1951年生まれ、佐藤優介さんが1989年生まれ、澤部渡さんが1987年生まれと、これだけ歳が離れているにも関わらず、1枚のアルバムを和気藹々に、そしてとても創造的に作ったという、その辺もとても面白い関係だなと改めて思ったりもしました。
澤部さんがお書きになった詩に「三叉路のふたり」というタイトルがありましたが、目の前には常に三叉路、三つくらいの道があるということですね。例えば、無難な道、苦難な道、誰も行かないような道、近道や遠回りだったり。でも、こっちに行けば売れるだとか、聴き手がもっと増えるだとか、そういった道に絶対に行かない。そのために当然捨てる物もある訳で、それを捨ててしまった人がバンドの解散というところに行きついてしまう。でも、moonridersはそれを拒み、自分達らしさを全く捨てずにここまで来ました。全員がソロアーティスト、スタジオミュージシャン、作詞家作曲家、またプロデューサー。これだけ全員が屈指の実力派でありながら、リーダーを持たないで、全くの合議制、いわゆる民主主義、話し合いで物事を解決するという、この在り方自体が、日本のバンドの歴史の中で比べようがない存在だと言っていいと思います。聴き応えがあるアルバムとは、こういうアルバムのことを言うのだと思いながら、話を聞いておりました。アルバムの後半は来週です。どんな話が飛び出すのでしょうか。このアルバムは改めてどういうアルバムだと思って頂けるのでしょうか。
<INFORMATION>田家秀樹1946年、千葉県船橋市生まれ。中央大法学部政治学科卒。1969年、タウン誌のはしりとなった「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに、「セイ!ヤング」などの放送作家、若者雑誌編集長を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、放送作家、音楽番組パーソリナリテイとして活躍中。https://takehideki.jimdo.comhttps://takehideki.exblog.jp「J-POP LEGEND FORUM」月 21:00-22:00音楽評論家・田家秀樹が日本の音楽の礎となったアーティストに毎月1組ずつスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出す1時間。https://cocolo.jp/service/homepage/index/1210OFFICIAL WEBSITE : https://cocolo.jp/OFFICIAL Twitter :@fmcocolo765OFFICIAL Facebook : @FMCOCOLOradikoなら、パソコン・スマートフォンでFM COCOLOが無料でクリアに聴けます! →cocolo.jp/i/radiko