Haruyが語る、HSU(Suchmos)と交わした会話

「ジ・インターネットのシドみたいだね」

―初めてお二人が会ったときには、隼太さんがHaruyさんの歌をイメージして書いた「Swimmer」のデモがすでにあったそうですね。出会う前から曲を書いてくるほど、隼太さんはHaruyさんのどういうところに魅力を感じていたのでしょう。

Haruy:いやあ、本当ですよね(笑)。浮かんでいるような声……「ジ・インターネットのシドみたいだね」って言われていて。軽くて、伸びやかだけど、ちょっと切なさや儚さがある。そういう部分に惹かれてくれていたと思います。あと、インスタを褒めてくれていた印象がありますね(笑)。インスタの雰囲気も含めて「いいと思った」って。インスタの職業欄を「フローズンヨーグルト店」にしていて、そういうところが好きって言われました(笑)。

―それ、かわいいなって私も思ってました(笑)。二人でどういう音楽を作りたいという話をされたんですか?

Haruy:隼太さんが好きなジャンルは、何て言うんだろう……ミステリアスな曲を作りたいと思ってる感じがしました。そういう雰囲気が私の一部にあると思っていたみたいで。そこを引き出したほうが他のアーティストにない、私のなかにある独特な部分が出ると思ってくれていたみたいで、そういった音楽性のプロデュースの流れを感じてました。

―「ミステリアス」って幅広い言葉だと思うんですけど、ちょっと神秘的な感じに包まれたというか?

Haruy:L’Impératriceの「Peur des filles」とかを「いいんだよねえ」って言ってました。高くて透き通ってる声とそういう音楽の組み合わせが好きだったし、私に合うと思ってくれていたんだと思います。



―隼太さんと音楽を作るなかで、Haruyさん自身の声はどういう情景を描いたり感情を表現できたりするものだと思うようになりましたか?

Haruy:基本的に声が高いと思うんですけど、高いところだけじゃなくて中間の音も含んだ、厚みを持った声を引き出してもらっている感覚がありました。あと、EPを聴いた方から「空間に包まれているみたい」と言われたことがあって。「Snake」で隼太さんと私の世界観に一気に引き入れて、包まれて、「Ryan」で終わる感覚があると言ってもらったのがすごく腑に落ちて。空気で包むようにして、安心感も得てほしいと思ってます。中学生の頃から、歌ってると「眠い」「夢想みたい」って言われていて(笑)。でも本当に寝てくれていいかも、みたいな(笑)。それくらいリラックスしてくれるならめちゃくちゃ嬉しいなと思います。

―癒しとか救いという言葉が似合う歌だなあと私も思います。

Haruy:嬉しいです。

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