BLACKPINK・JISOOが語る、名声とメンタルヘルス、今後のソロ活動

ーー子どもの頃の夢は?

有名人になりたいとは思っていませんでした。「将来は何になるの? 自分のやりたいことを見つけられるの?」のように、特にやりたいこともありませんでした。子どもの頃から、明確な夢を持ってそれに向かって着実に進んでいく人をすごいと思っていました。私も何かに夢中になれる日が来るのでしょうか?

私の場合、何かに夢中になっても短期間で終わることが多いです。すぐに飽きてしまうんです。たとえば、運動していると身体がまったく変化しない停滞期のような時期がありますよね? それを乗り越えれば、身体は良い方向に変わっていきます。停滞期を我慢するのがあまり得意ではないんです。それを乗り越えて、さらなる高みを目指せる人にずっと憧れてきました。

ーーBLACKPINKを通じてご自身の道を発見したのでしょうか?

ここまで耐えてこられたのは、半分は屈服したくないという気持ちのおかげだと思います。途中で投げ出したくなかったんです。ほかの子たち(練習生)が競争に負けて自宅に帰るのを見てきました。私は諦めることを拒みました。最後まで耐え抜きたかったんです。

ーーいまは、その道が何かもう少し明確に見えているのでは? 多くの人は、外側からあなたを見て「だってあの子はBLACKPINKのメンバーよ! それがあの子の進むべき道じゃない!」と判断すると思います。でも、実際は違うのかもしれませんね。

おっしゃる通りです。少し違いますね。いまだにわかりません。毎日考えています。私が本当に好きなことは何だろう? 時折、自分でもわからなくなります。人前でパフォーマンスをするのは大好きですが、だからと言って、いつもスポットライトを浴びるのが好きなわけではありません。

この点では、ほかの3人とは違うかもしれません。彼女たちはスポットライトを浴びることを楽しんでいて、見にきてくれた人たちからパワーをもらっています。だから、コンサートが終わると少し塞ぎこんでしまい、沈黙が訪れるんです。空っぽな気分になるんだと思います。こうした感情は、仕事には欠かせません。でも、私は少し違います。ステージの上では、ミスをしないようにと自分に言い聞かせています。時折、パフォーマンスを心から楽しいと思う代わりに、試験のように感じることもあります

(2019年に)コーチェラ(・フェスティバル)のステージに立った時、腰痛がひどくて、毎晩痛み止めを飲んでいました。座ってパフォーマンスしたいくらいでした。でも、プライドがそんなことは許しません。それに、「このステージが大好き!」という想いがあったので、より強い責任感と義務感を感じました。

ーーいまも自分探しを続けているのですね。

生きている限り、ずっと探しつづけると思います。「これが私の答え」的なものは、まだひとつも見つかっていません。一生見つけられない気もします。でも、私はBLACKPINKの一員で、ひとりではありません。だから、現実と折り合いをつけることはできます。メンバーたちとファンのみんなと同じ船に乗っています。そう思うと、力と責任感が湧いてくるんです。

Translated by Shoko Natori

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