Aile The Shotaが語る、ナチュラルに作り続けることの先にある「本質」

「昔の写真を見たときになる、あの感情みたいな曲を作りたい」

―2曲目は「常懐 feat. 春野」。Shotaさんとは先日春野さんのライブ会場でお会いしましたね。

ライブ、超素敵でしたね。

―そもそも春野さんに声をかけたのはどういう経緯だったんですか?

Shin Sakiuraワークスの中から春野くんの「Angels」を聴いて、声がすごいなと思って。インスタをフォローしたら返してくださって、しかもDMで『AINNOCENCE』を褒めてくれて、「え?」みたいな(笑)。そのときに「ぜひ、今度一緒に曲やらせてください」って言って、早速オファーさせてもらいました。そもそも2ndでmaeshima soshiさんのトラックで夏の曲を書きたいなと思っていて、「ここに春野くんに入ってもらおう」ってポッとアイデアが出て、それで進めていった感じですね。

―そもそもmaeshima soshiさんにお願いしたいと思ったのは、なぜ?

Aile The Shota:ファンですね(笑)。

—はははは(笑)。

ここ1年くらいハマっているプロデューサーの方で、YonYonちゃんとやっている「Found Me」とか、LUCKY TAPESの(高橋)海くんとかとやっている「So Far」とか、めっちゃ聴いていて。それこそポップスとアンダーグラウンドを行き来しながら、説得力のあるポップスを作る方だと思っていたので、ちょうど僕のやりたいことというか。

―ジャニーズの楽曲やTikTokで流行るチルな楽曲など、時代のど真ん中を突き刺すものを書きながら、攻めたサウンド作りもされる方ですよね。

幅広いしすごいですよね。トラックは結構こだわってオーダーさせてもらいました。僕の中でトラップマナーをやりたいと思っていたタイミングで、キックも808系のUSヒップホップの感じでやりたいというのがあって。maeshima soshiさんにヒップホップトラックを作ってもらって、エモーショナルなR&Bを歌うというイメージが具体的にあったんですよね。ビートをもらった瞬間に、あとは気持ちよくメロディを乗せるだけだと思って「絶対にいい曲書きます!」って言いました(笑)。

―そこに春野さんを呼ぶというのがまた意外なアイデアですよね。Aile The Shota×maeshima soshi×春野という組み合わせを見た時点で、私はテンションが上がりました(笑)。

えー! それめっちゃ嬉しいですね。

―しかもちゃんと期待を上回ってくる楽曲で。春野さんにとっても新たなフェーズの曲になっているし。

春野くんは普段トラップをやらないから、「オファー受けてくれるかな?」と思いながらも、この感じの春野くんを聴いてみたいなっていうのがあったので。サビは春野くんと一緒にやれたことによって、僕だけじゃ出ないトップラインを作れました。サビの前半は春野くんが入れたメロディですね。ルーツが近くて、韓国のR&Bとかヒップホップもすごく好きで、会ったときもお互い好きな音楽を紹介しあって盛り上がりました。テンション高く制作をやってくれて楽しかったし、ミックスチェックとかも一緒にやれたので、一緒に作った感覚が強いですね。

―夏の曲といっても、過去を振り返るテーマにしたのはどういう想いですか?

春野くんと曲を作るときに、「昔の写真を見たときになる、あの感情みたいな曲を作りたいです」って言いました。まだ名前のない独特なアレを曲にしたくて。春野くんと僕、学年が一個違いなので、僕ら世代にとっての中高生を思い出すような曲を書きたいなと思いました。ガラケーとか。



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