Aile The Shotaが振り返る2022年 増幅する「愛」の力

リアルを描き続けたからこそのストーリー性

―そして、今日話してくれたすべてが集結したものが、デビュー1周年の1月5日にリリースされた新曲「Yumeiro」であると思います。

そうなんですよ。「1周年記念で何かやりたいよね」みたいなことを漠然と話していて、「ここでまたShin Sakiuraくんと1曲やったらエモくないですか?」みたいな提案をしたらBMSGがOKしてくれたのでやらせてもらいました。Shinくんなんてめちゃくちゃ忙しいプロデューサーのひとりだと思うけど、時間もタイトな中で引き受けてくれて。1周年記念だから、ちょっと言葉遊びで歌詞にこれまでのタイトルとかを入れてみたり。

―いろんな曲の要素が散りばめられていますよね。

それを念頭に置きながらも、『LOVEGO』であそこまで書き切れたから、超気持ちいいポジティブでハッピーな曲を作りたいと思って。「1周年のメモリアルソング」を出しすぎるとちょっと違うなという感じがしてて、単純に「Shin Sakiuraくんともう1曲やばい曲を作りました」「そこに記念になるようなフレーズを散りばめてる」くらいのバランス感がいいなと思ってました。ただただいい曲を作れたのがよかったですね。いい2年目のスタートを作れたなって。サビの“Turn up, Shinging LOVE”とか、ライブで盛り上がるポイントを想像しながら作ったので、制作の段階でも作り方に変化が出てきているなと感じましたね。

―1年を総決算するハッピーなもので、ライブで盛り上がるもので、という発想からこのビートができあがってくることがまたオルタナティブなマインドを感じさせますよね。

そうなんですよ。トロピカルだし。最初Shinくんの家へ行った時に「なんとなくこんな感じのテンションで考えてるんだけど」って聴かせてくれたのがこれで、「ああ、もうこれです。僕が言おうとしてたやつ全部、これです」って(笑)。この1年、オートチューンを使った声色で遊んできたんですけど、これはShinくんの生演奏の音を活かしたいと思って久々完全にオートチューンなしでやりました。サビは誰に聴かせてもびっくりしますね。LEO(BE:FIRST)に聴かせたら超喜んでました(笑)。やっぱり仲間に聴かせるのは楽しいですね。あとタイトルの「Yumeiro」は、「Brave Generation -BMSG United Remix-」の僕のバースの最後から取ってきているので。僕の中ですごく大事なことを書けたバースなので、そこからタイトルを持ってきました。実は“あいつに合わせる顔がない”っていう”あいつ”が、「LOVE」のMVに出てるやつだったりする(笑)。

―え!?

超裏話ですけど。僕の親友でありルーツである人間なので。そんな彼が「LOVE」のMVに出ていることも「Aile The Shotaだな」という感じ。僕からしたらAile The Shotaってそういうところな感じがしているので。

―その“あいつ”はどういう方なんですか?

大学のダンスサークルで出会って、たまたま学部とか学科も同じで、なんか背丈も空気感も似ていて。ヒップホップとかR&Bとか色々音楽を教えてもらう中で、僕自身が好きな音楽が見えてきて、曲を紹介しあったり。かっこいいと思うポイントがめちゃくちゃ近かったり、単純に見てきた漫画が同じとか、本当に鏡みたいな感じですね。もう一人の自分くらいの感じ。

―じゃあもし今ダサい音楽をやったら本当に“あいつに合わせる顔がない”っていう。

そうそうそう。本当にそれくらいの感じです。

―でも「Brave Generation -BMSG United Remix-」で“らしさってなんだっけ”と歌ってから、Aile The Shotaらしさとは何かを見つけていった1年というか。もちろん、自分らしさとは一生考え続けるものだとも思うんですけど。

回収してきた感じがありますね。あんまり伏線を張ることを考えるタイプじゃないんですけど、リアルを描き続けたからこそのストーリー性かなと思います。

—2年目はどういう1年にしたいですか?

EPをもう一作出したいとは思ってますね。4部作のイメージはついていて、このあいだミーティングをしてEPの音像みたいなものも見えたので。また「DEEP」あたりがちょっと匂ってくるかなという感じがしますね。Aile The Shotaの新しい一面をちょっと試してみようかな、遊んでみようかな、という4枚目。わりと遊び心があるような、踊れるものにフォーカスする感じ。曲数も増えてきたのでワンマンもやりたいなと思いつつ、フェスにもっと出ていきたいですね。あとは客演。本当に、いろんな人と曲をやりたい。僕の作品で出会ったプロデューサーの方や友達に呼んでもらったり、そういうことができたらなと思います。

―変わらず、仲間たちとのLOVEを大事にしつつ。

そういう感じはありますね。それを大きく広げていけたらなって。1年前からしたら想像もできない客演陣、プロデューサー陣とやれていることが本当にありがたいし幸せの瞬間で。夢みたいだなという感覚は消えないですね。「うわあ、会えた! 曲やれた!」みたいな嬉しさはこれからもずっと変わらないんだろうなという感じがします。キラキラした状態はくすまない。聴いてくれるみんなには変わらず、いい曲を提供し続けたいと思います。ライブの空気も大事にしたいですね。目に見えて愛を感じられる場所なので。『Place of Mellow』もすごくいい時間だったなって思いますし。



—“全てを忘れて 揺れて”(「Yumeiro」)いられる場ですよね。

すごくいいリリックを引っ張ってくれましたね(笑)。「Yumeiro」でスタートできることがハマる2023年になればいいなと思います。

<INFORMATION>


New Single 「Yumeiro」(Prod. Shin Sakiura)
Aile The Shota
配信中
BMSG
Virgin Music Label and Artist Services
再生購入はこちら https://bmsgv.lnk.to/Yumeiro

3rd EP 『LOVEGO』
配信中
1. DEEP (Prod. A.G.O)
2. 無色透明 (Prod. TAAR)
3. gomenne (Prod. TOSHIKI HAYASHI(%C))
4. LOVE (Prod. tofubeats)
再生購入はこちら https://bmsgv.lnk.to/ATS_LOVEGO

Aile The Shotaのオーガナイズイベント
「Place of Mellow organized by Aile The Shota」
2023年4月7日(金)大阪心斎橋BIGCAT
OPEN 18:00 / START 19:00
詳細後日発表


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