若手3ピースロックバンドUtaKataが描く「自分と世界との付き合い方」

―アルバムの中には、あまりはっきりとしたラブソングはないですよね。

斎藤:一応、恋愛系の楽曲もあるんですけど、解釈の仕方が色々あると思っています。よくあるラブソングの構成だったら、主人公と女の子が付き合って別れてっていうことがあると思うんですけど、もしかしたらこの2人は生き別れたのかもしれないとか、もう会えないんじゃないかとか。

こーだい:抽象的な方が良いよねっていうのは、メンバーの共通認識としてあります。「好き」とか「愛してる」みたいな言葉を選ぶのは割と簡単だと思うし、ウケやすいのはそっちかもしれないですけど、聴き手にとって色んな聴き方ができる抽象的な歌詞の方が僕もメンバーも好きですね。

斎藤:抽象的な中に余白を持たせていて、色んな捉え方をしてもらえたらいいなと思います。

―例えば、好きな人のことを思って曲を書いて、それをその人に聴いて欲しいとかっていうことはないんですか?

斎藤:僕はないですね。そもそも恋愛にものすごく興味があるタイプじゃないので。

こーだい:絶対ないと思います(笑)。

―最近、「若い人は恋愛をしない」とか言われたりするじゃないですか? それはどう思います?

斎藤:そうなんですか? う~ん、恋愛しないというよりは、臆病になってるのかなって思ったりしますけど。(こーだいに向かって)ていうか、恋愛ってなんだろうね? むずかしいね(笑)。

こーだい:ははははは(笑)。僕は、響は普通に生きてればモテると思いますけどね。一緒にいれば面白いなって思う人もたくさんいると思うんですけど。

―こーだいさんはどうなんですか? もっとラブソングを歌いたいとかってないんですか。

斎藤:どんどん訊いてください(笑)。

こーだい:ありますけど、生々しくなっちゃう気がして、あんまり書きたくなくて(笑)。でも、どこかしらのタイミングで書けたらいいなと思います。

斎藤:今はそれぞれが得意分野で書いている感じですね。衝撃を受けた経験によって歌詞ができるというのは、「ヒトリヨガリ」を書いたときに経験したので、今後もそういうことはどんどんやっていきたいです。

Rolling Stone Japan編集部

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