×純文学少女歌劇団が語る、謎を呼ぶミステリー調ミュージカルとライブで描く未来

ーそんなミステリー調のミュージカルと併せて「BLACK PARADE」なるライブを毎公演行っているわけですが、そちらの楽曲は松隈ケンタさん中心に手掛けているんですよね。

桃園モモ/高橋みのり:ラストアイドルを受ける前は、WACKさんのオーディションを何回も受けていたので、BiSHさんたちの楽曲を手掛けている松隈ケンタさんのことはずっと憧れだったんですよ。なので、私たちの楽曲を制作してくれると知ったときは大盛り上がりだったし、ファンの皆さんも「すごい!」と喜んでくれていて。良い意味で化学反応が起きるんじゃないかなと強く思った次第です。

若草式エイミー/大場結女:私はずっと秋元康さんの歌詞や楽曲がすごく好きで、幼少期から聴いてきていたので、松隈さんが作って下さっている楽曲は私にとって新しいジャンルというか、今まで触れてこなかった音楽なんですよ。なので、歌っても聴いても新鮮だし、これから先もどんな新曲が登場するのかすごく楽しみですね。

傘飛空メリー/髙橋美海:ラストアイドルのときは、可愛い雰囲気の楽曲や歌詞や振り付けが多かったんですけど、今は叫びながら歌い踊るロックな感じの楽曲が多いので、今までパフォーマンスしてきたものとは全然違うし、特に「DESTINY」は本当に凄いなって思います!

赤家野アン/橘二葉:普段、絶対に言わないような歌詞だらけなんですよ! それがすごく面白いし、お客さんもすごくノって下さるので、歌っていても楽しい。



ーこのグループに加入するまでライブ未経験だったおふたりは、ロック中心の「BLACK PARADE」にどんな印象を持たれていますか?

若草式ジョー/倉持聖菜:初めて歌詞を見たときに「×純文学少女歌劇団の世界観に合っているな」と思いましたね。まるで小説を読んでいるようなワードの選び方をされていて面白いし、それが曲と合わさると無意識に口ずさんじゃうというか、それぐらい胸に残る音楽になっていて、自然とライブも熱くなっちゃうんですよね。

白雪リンゴ/わだこなつ:私は10-FEETさんとかTHE ORAL CIGARETTESさんとかバンドの曲が大好きで、特にベースの音が好きなんですけど、それがいちばん際立っているなと思う曲が「おとぎ話シンドローム」で。なんて格好良いんだろうと思いましたね。で、そういう格好良いロックを歌っているのがこんなに華奢で可愛らしい女の子たちで、そのギャップも含めて良い意味で裏切っていくのが×純文学少女歌劇団らしいなって。あと、自分が初めてライブをしてみて思ったのは、今まで私は観ている側だったんですけど、とんでもないエネルギーを与えられていたんだなと。ということは、私も自分が想定していた何倍ものエネルギーを爆発させないと、お客さんには何にも伝わらない。そんなことを1カ月に何十本もやってきている人たちは本当に凄いなって衝撃を受けましたね。

ーそんな×純文学少女歌劇団の「BLACK PARADE」で披露されている楽曲たちがEPとして配信リリースされました。本作の仕上がりにはどんな印象を持たれました?

胡桃沢セイラ/奥村優希:曲調はバラバラですが、私たちの本音や想いが弾けてるというのがどの曲にも共通してあるなあ、という印象でした!なのでいつも先生に反抗するような熱い気持ちで歌っています(笑)!

有栖川アリス/山本愛梨:レコーディングしたのが×純文学少女歌劇団の活動の最初のほうだったので、歌い方が綺麗というか、みんなの中にまだアイドルが残っている(笑)。そういう意味でも貴重な音源だと思いますし、これを聴いた上で「BLACK PARADE」を体感しに来てもらったら、そこではロックに振り切れたみんなの歌が聴けると思うので、そのギャップも含めて楽しんでほしいです。

Rolling Stone Japan 編集部

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