プロデューサー瀬尾一三と紐解く、中島みゆき44枚目のオリジナルアルバム

中島みゆき

日本の音楽の礎となったアーティストに毎月1組ずつスポットを当て、本人や当時の関係者から深く掘り下げた話を引き出していく。2023年3月は中島みゆき・瀬尾一三特集。ゲストに瀬尾一三を迎え、1カ月間に渡り特集していく。今週はPART1。中島みゆき44枚目のオリジナルアルバム『世界が違って見える日』の前半を紐解いていく。

田家:FM COCOLO J-POP LEGEND FORUM案内人田家秀樹です。今流れているのは中島みゆきさんの「倶に」。3月1日発売、みゆきさんの44枚目のオリジナルアルバム『世界が違って見える日』の1曲目。去年12月に47枚目のシングルとしても発売になりました。月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』の主題歌ですね。シングルのカップリングは映画『Dr.コトー診療所』の主題歌「銀の龍の背に乗って」でした。

関連記事:中島みゆき、2021年に聴くべきセレクションアルバム 瀬尾一三とともに振り返る

今月2023年3月の特集は、中島みゆきと瀬尾一三・2023。ゲストは瀬尾一三さん。70年代以降の新しい音楽を手がけられたプロデューサー・アレンジャー・作曲家・音楽監督。88年以降、みゆきさんを手がけるようになって35年。この番組は7回目の登場というゲストであります。

前回は去年3月、中島みゆきさんのライブアルバム「ラストツアー『結果オーライ』」の特集のときに来ていただきました。あれから1年ですね、新作のオリジナルが出ました。そして同じ3月1日に、瀬尾さんが手がけられた曲を集めた作品集「『時代を創った名曲たち 4』~瀬尾一三作品集 SUPER digest~」が出ました。今月は前半2週がみゆきさんのアルバム『世界が違って見える日』、後半2週が『時代を創った名曲たち 4』全曲のご紹介を語っていただきます。こんばんは。

瀬尾:こんばんは。年の行事みたくなりましたね。

田家:1年ぶりですね。今週来週は『世界が違って見える日』の話を伺っていこうと思うんですが、タイトルはいつごろ決まったんですか?

瀬尾:彼女の中ではもう決まっていたと思うんですけど、スタッフ側に伝えてくれるのがギリだったので、録音している最後のぐらいに僕に教えてくれました。

田家:タイトルを聞かれたとき、どう思いました?

瀬尾:僕の考えですけど、タイトルっていろんな使い方があると思うんです。代表曲をタイトルにしてしまう、それからイメージをタイトルにする。もう一つ僕の考えとしては、今回10曲入っているとしたら、11曲目の曲タイトルをタイトルにする。

田家:11曲目にこういう曲のタイトルがあるかもしれないかもしれないっていう。

瀬尾:あるかないかというより、次を期待させるか、それともみんながどういうふうに使って作っていくかという。だからみんなで作ればいいんです。

田家:アルバムを全部聴き終わった後に、あなたはどんな曲をお作りになりますか?と。

瀬尾:あくまで想像ですけど。

田家:また宿題が出ましたね(笑)。

瀬尾:あははは。みゆきさんは宿題を出すの好きですから。

田家:今週と来週はアルバム全曲の話を伺っていこうと思うんですが、まずはこの曲をお送りしたいと思います。1曲目「倶に」です。

Rolling Stone Japan 編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE