ニューヨークが語る、芸人とアーティストの相互関係、『だが、情熱はある』に見る「新しいお笑いブーム」の形

今までにない「お笑いブーム」が起きている

ーニューヨークさんは『PRODUCE 101 JAPAN』の国民プロデューサーでもありますが、TBS系『私が女優になる日_』や、ABEMAの『シャッフルアイランド』でもMCを担当されています。オーディションやサバイバル番組というか、素人がバチバチやるのが好きなんですか?

屋敷:そうかもしれないですね。わりとドキュメンタリー系とか、恋愛リアリティショーとか……「人間」が好きなんでしょうね。

ー『ガチンコ!』(TBS系)世代ですし。

屋敷:そうっすね、『BREAKING DOWN』も見てますしねえ(笑)。単純にケンカは好きかもしれないっす。

嶋佐:たしかに『BREAKING DOWN』って、俺ら世代からしたら『ガチンコ!』ですもんね。

ーちなみに、『だが、情熱はある』(日本テレビ系)ってご覧になってますか? ドラマ内でも当時の『ガチンコ!』のシーンが再現されていて。

屋敷:見てます見てます。『ガチンコ漫才道』(オール巨人が講師を務めた若手漫才師の育成企画)ね!

嶋佐:俺『漫才道』はあんま憶えてないんだよなあ。ちゃんと見てなかった気がする。

屋敷:俺はけっこう憶えてますね。山里(亮太、当時のコンビ名は足軽エンペラー)さん以外にレギュラーさんも出てたよな。どんなネタしとったかは一切憶えてないですけど。

ー毎週いろんな芸人さんが出てますけど、ニューヨークさんには出演オファーなかったんですか?

嶋佐:たしかに。それこそ脚本を書いている今井太郎さんは、俺らの単独ライブにも付いてくれてる作家さんなんですよ。

屋敷:THIS IS パンの吉田(結衣)さんもがっつり出てたもんなあ。



嶋佐:芸人けっこう出てますね。まあオファーは全然なかったです(笑)。あのドラマ見てると、若林(正恭)さんと山里さん、マジでやべえ人だなって思いますね。

屋敷:高橋海人(King & Prince)くんの演技もエグいっすよね。昨日高橋くんと会ったんですけど、ちょっと若林さんの喋り方になっちゃってたもんな(笑)。思わんかった? もともとの高橋くん、もうちょっと高橋くんっぽかった気がするんやけどなあ。

嶋佐:高橋くんもどっちかというと、内向的なタイプだもんね。

屋敷:俺らの番組『NEWニューヨーク』(テレビ朝日系)でも「繊細サミット」っていう企画に出てくれたんですけど、むちゃくちゃ繊細やったもんな。今はちょっと若林さんが憑依しちゃってるのかもしれん。

ーでもホント、笑っちゃうくらい若林さんに似てますよね。

屋敷:似てますねー、すごい。

嶋佐:声ソックリっすよね。

屋敷:山里さん役の森本慎太郎さん(SixTONES)も漫才とかめっちゃ練習したんだろうなって思いますよね。ネタの間とかもちゃんとしてたから。

ーああいうドラマが作られるっていうのも、ある種お笑いブームならではなんでしょうか。

嶋佐:相当ですよね、民放のあの時間帯で。

屋敷:『コントが始まる』はだいぶファンタジーでしたけどねぇ。

嶋佐:たしかにお笑いブームみたいな感じはします。

屋敷:しかも、今までにないブームの形っすよね。ネタ番組でどんどん一発屋っぽい人たちが出るというよりは、「お笑いそのもの」が愛されてるというか。ある意味、『シン・りょう』の配信チケットが1万枚売れるっていうのも新しいお笑いブームの形ではありますよね。ちょっと信じられないことですよ(笑)。



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