Charと立川直樹が語る、あの「自由な時代」

70年代のロンドンの空気感が生んだ文化


対談のホスト役を努めたのは伝説のプロデューサー、立川直樹さん。Charさんとは旧知の間柄で、イベントなどでも協業多数。(Photo by Keisuke Nagoshi)

立川 : その「高校の時にロンドン」というのは何だったの?

Char : 卒業する時に、友達がソ連経由の安いチケットでロンドンに行くというから、俺も便乗して一緒に行こうと。ずっとロンドンには行きたかったし。

立川 : Charが高校生の頃だから1972、3年だよね。ロンドンが熱い頃だ。

Char : そう。やっぱり俺らの時代ってアメリカよりもロンドンだったから。音楽的にも。

立川 : 当時は絶対的にそうだったね。

Char : ただ「『Speak Easy』(※ 当時ロンドンにあった有名クラブ)に行けばジミー・ペイジが飲んでる」とか、キース(・リチャード)がいる、みたいな時代は終わってた。しかもロンドンってそういうスポットが“隠れて”いるからさ。

立川 : カムデン(※ ロンドンのファッション雑貨の多い街。パンク時代に隆盛した)に行けば何か見つかる、みたいなことじゃないよね。その辺がロスとは違う。

Char : だからその時はロクにコンサートも観れず。キング・クリムゾンが解散するみたいなコンサートがあったみたいなんだけど、とにかく場所が分からないわけよ!

立川 : 全然親切じゃないんだよね、あの街は。

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