「今はほかの現場で得たものをオーラルに持って帰ってくる」(鈴木)
―あきらさんはいかがですか?
あきらかにあきら(Ba, Cho) 2021年はコロナが大きな分岐点だったと思うんですけど、活動ストップを余儀なくされたときに、「いま自分にとって大事なものはなんだろう」ということを考えたりしたことで自分が恵まれた環境にいることを再認識できたので、今ライブができる喜びや目の前にお客さんがいる喜びを噛み締めながらステージに立ててますし、自分がやるべきことがはっきりしてきました。これまでは気負いすぎたり、考えすぎてたところがあったんですけど気が楽になりましたね。メンバー同士の信頼関係も強くなって、「ここは自分がやる」「ここは拓也に任せよう」って素直に考えられるようになりました。
―肩の力が抜けた。
あきら 抜けましたね。余裕ができたのかわからないですけど、これまでは気張りすぎてましたね。これまでは対バン相手とか先輩にも「絶対負けへんぞ」みたいな気持ちがあったんですけど、最近は「この先輩、めちゃくちゃカッコいいな」とか、「一緒にもっとシーンを盛り上げていこう」とか、横のつながりを強く意識するようになりましたね。
―単純に大人になったというのもあるかもしれないですね。
あきら たぶん、そうだと思います(笑)。
―中西さんはどうですか?
中西雅哉(Dr) 個人としてはニュートラルになった感じがあって。前まではオーラルとしての自分とそうでない自分を分けるっていう必要のない線引きとか、変なプライドが自分の中にあったんですけど、最近はナチュラルになったし、プライベートも楽になりました。あと、この2021年でオーラルのメンバーの一人としてギアを入れ直した感があって、改めて地に足がついた感じがします。ちょっと前までは不安な部分があったりしてちょっとフワフワしてたんだなって。それが明確になった感じですね。
―それは考える時間が増えたことが大きいんですか?
中西 自分で考える時間も増えたし、周りにも考える人が増えたんです。前まではそんな会話をしなかったような人とそういう話をする機会が増えて、それによって自分の考え方が整理されていきました。
―あきらさんと中西さんは「肩の力が抜けた組」なんですね。
山中 あ、俺も肩の力は抜けたと思います。今まではオーラルオーラルってなってたけど、今はほかの現場で得たものをオーラルに持って帰ってくるっていうこともできるようになりました。