岡村靖幸『靖幸』、当時のプロモーターと岡村ワールドについて語る



田家:アルバムの6曲目「だいすき」。今日は当時のプロモーター・西岡明芳さん。そして2代目、バトンタッチしたプロモーター、現在の担当でもあります。福田良昭さんの2人にお越しいただいているのですが、今週も西岡さんがいろいろなお土産をお持ちくださいました。今日お持ちくださったのはハートマークのピンク色の。

西岡:このマークがこのアルバムからトレードマークというか。

田家:アイコンみたいなね。

西岡:これも未だに使われているやつかもしれないんですけど、彼っぽいでしょ(笑)。なかなか収納しにくいパッケージで、嫌がられるパッケージかもしれないけど岡村くんとして最高なものが出来上がったと思います。

田家:ピンクのCDですもんね。もう1つ番組表のようなものもあります。

西岡:これは当時EPICがちょうど10周年を迎えた年でもあって、いろいろなことをやろうかという意見がありまして。僕がやりたかったのがEPICのアーティストが全部、例えばラジオのパーソナリティになって、24時間それぞれが番組を持っていろいろな番組を作ったらおもしろいなという企画が通りまして。NACK5という放送局が開局するという情報とその試験電波が流れるタイミングがあったものですから。これに合わせて、番組を24時間分、佐野くんは佐野くんで、美里は美里でと、みんなパーソナリティになっていろいろな番組を作ろうと。その中に岡村くんの番組はどういうものをやろうかと言った時に「だいすき」っていう曲が出来上がるまでを番組にして。

田家:ドキュメンタリーみたいな?

西岡:ドキュメンタリーみたいな感じなんですけど、実は岡村くんのインタビューとスタジオに入って、最後にリミックスをして出てきたところで「どうだった?」ということをインタビューする番組を『レコーディング白書』と名付けました。

田家:次に発売になる岡村靖幸BOXにはそれも入るかもしれないですね(笑)。福田さんの中でこの曲で思い出すことはどんなことですか?

福田:あらためて聴いてみると、子どもたちのコーラスの使い方はここから始まるんですかね。そこからいくつかキッズのコーラスを使った曲があると思うんですけど、これが最初じゃないかなとなんとなく、間違っていたらごめんなさい。そこから始まるので、耳の覚えている感覚がすごくいい感じですね。気持ちいいというか。

西岡:本当にポップな曲だし、メロディアスだし、みんなで口ずさめる曲でもありますし、みんなに愛される曲だよね。

田家:「だいすき」の『レコーディング白書』、NACK5のドキュメンタリー残ってるかなあ(笑)。ちなみにNACK5は関東で私がレギュラーをやっている放送局でもあるので訊いてみようかなと思いましたが、『靖幸』の6曲目「だいすき」でした。

Rolling Stone Japan 編集部

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