AKIRA with THE ROCKSVILLEがロックンロールをアップデートする理由

―ラヴェンダーズがデビューしたときに、AKIRAさんは「自分と同じ若い世代にロックンロールを伝えていきたい」という使命感をハッキリ口にしていましたけど、そこはかなり今回のアルバムでアップデートされていますよね。

AKIRA:ラヴェンダーズを知っている人がこのアルバムを聴いたら、「全然違うじゃん!?」ってなると思います。自分もこの2年間でだいぶフィーリングも変わったし、色んな物事の捉え方も変わったことを踏まえた上での今作だと思うし、そこは歌詞にも表れていると思います。

―「California Girl」も、そういったAKIRAさんの特徴がよく出ている曲ですね。

AKIRA:これも自分がアメリカに住んでいたときの日常を歌った曲なんですけど、そのとき思っていた何気ない気持ちというか、隣のおじさんに挨拶したけど返事が返ってこなくてムカつくなあ、とか(笑)。そういうことを書いて歌っていった結果、カリフォルニアらしいカラッとした景色が見えてくる曲になったと思います。



KOZZY:カルフォルニアって明るくてみんな陽気なんだけど、どっかおかしいもんね(笑)。結構クレイジーなやつも多いから。

―リラックスした曲調とサウンドだけど、小さくスクラッチが入っていたりするのはそういうところを表現している?

KOZZY:自分はずっと住んでいたということはないから、外から見たり聴こえたりするカルフォルニアの音は、そういうゆるくて雑多なごちゃ混ぜな感じなんですよね。向こうだとアコースティックギターは乾いた良い音がするし、ストリートミュージシャンは下手だし(笑)。でも、関係ないんですよね。ハッピーなやつがストリートにいてやってるんで。「みんな良い感じで悪くてゆるい」っていう感じを上手く曲で出せたらなと思いました。それは、僕たちみたいに良い年をして海外に憧れている部分と、実際に住んでいたAKIRAからすると「あんなところ行かないよ」っていうところにギャップがあるわけなんですよ(笑)

Rolling Stone Japan 編集部

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