☆Taku Takahashiプロデュースの「NEX STAGE」始動、音楽が持つ力で明るい将来へ

この日は13時から新プロジェクト「NEX STAGE」プロジェクト発表会が行われ、プロデューサーを務める☆Taku Takahashi(m-flo, block.fm)が登壇した。「みなさん、本日はお忙しい中ありがとうございます。これよりローンチパーティーを開催します」と挨拶した☆Taku は、音楽の隆盛について語りだした。20世紀に入った頃ホームエンターテイメントの王様だったピアノは、レコードプレーヤーが普及したことで生産数が激減。音楽が気軽に楽しめるレコードが普及したことで、音楽産業は盛り上がったものの、1930年代にはレコードの売り上げは25分の1にまで落ち込んだという。その理由は、ラジオができたこと。さらに、世界を襲った大恐慌により、音楽を買うよりも無料で楽しむスタイルが加速していったという。「どうでしょう? 現在と似ているように感じませんか?」と語りかける。確かに不況とコロナ禍にあえぐ現代社会とサブスクで聴かれるようになった音楽の関係に似ている。しかし、1930年代当時のアーティストやプロデューサーは、ラジオを新たなプロモーションツールとして、ヒット曲を生み出し、ついにはディスコやクラブカルチャーを育む黄金時代を再来させてみせたという。


☆Taku Takahashi

「ここからわかることは、技術革新が文化に破壊と再生をもたらすという歴史の法則です。時代はいつも、テックイノベーションが生む便利さで何かを犠牲にしつつも、それを超えるアーティストのアイデアが再生をもたらしたのです。今また、音楽産業はまたも厳しい状況に追い込まれています。しかし、音楽は人の心を動かす芸術。それは今も変わりません。アーティストとクリエイション、発想力、そしてイマジネーション。これらがまた、復活のきっかけを創ります。まもなく迎える2022年、音楽産業、アーティストにとって大きな転換期となる中、glo™️とblock.fmは、音楽とアーティストのチャレンジを応援したいという思いから、音楽の新しいソーシャルプラットホームとして、アーティストと共にネクストレベルを創造する新プロジェクト「NEX STAGE」プロジェクトを発表します。このプロジェクトを通して、音楽が持つ力でみなさんを明るい将来へ導いていきます」と、力強くプロジェクト発足を宣言した。ここで、プロジェクトに賛同するアーティストから、それぞれにとっての“About Your NEX STAGE”についてのコメント動画が公開された。

「僕のNEX STAGE は「BMSG」(自身の会社)設立です。より自分のままで自分の音楽に向かい合うこと、音楽に向かい合う人が、その人のままいられるものを創ること。そしてそれを更新させていくことは、めちゃくちゃやりたいことでした」(SKY-HI)

「音楽を学びたくても学べない人が学習の機会を得られたり、様々な年齢、セクシュアリティの方が、安心して音楽を楽しめる場を作ることができたらいいなと思います」(ぷにぷに電機)

「日本のみならず海外でもJP THE WAVYの名を広めたいし、若いラッパーをどんどんフックアップしていけたらなと思います」(JP THE WAVY)

「僕の創造するNEX STAGEは、新しいスタジオを作ることです」(石野卓球)

また、block.fmがglo™️と共にこれまで手掛けてきた画期的な内容のイベントとして、インスタライブプロジェクト「Defy The Rules of Satisfaction」、巨大キューブ型LEDステージで氷に閉じ込められた夜桜を演出して来春の雪解けを願った「#ミライノサクラ 」などが紹介された。

プロジェクト発表会の最後は、「アーティストと共に、よりイノベーティブに、よりクリエイティブに。もっと大きな夢、すなわち「NEX STAGE」をご覧いただければと思います」との☆Takuのメッセージが送られた。

Rolling Stone Japan 編集部

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